あなたに最適なマネージド WordPress は?
世界の website の 43% は WordPress でできている。WordPress が選ばれる理由の一つは、柔軟で拡張可能なプラグインの仕組み。その他にもたくさんの魅力があるよね。
主要なマネージド WordPress ホスティングサービスを比較してみた。想定は、個人ブログのホスティング。
| サービス | WP.com | Kinsta | GoDaddy | Flywheel | Hostinger |
|---|---|---|---|---|---|
| ストレージ | 50 GB | 10 GB | 10 GB NVMe | 5 GB | 100 GB |
| プラグイン可の最安 (月額) | ¥ 2,500 | $ 30 | ¥ 899 | $ 13 | ¥ 299 |
| バックアップ頻度 | < 1 日 | 1 日 | 7 日 | 1 日 | 7 日 |
| バックアップ保存期間 | 1 年? (*) | 14 日 | 30 日 | 30 日 | 7 週 |
| 訪問者数の上限 | 無制限 | 35k | 25k | 5k | 25k |
| 日本語 | ✅ | ✅ | ✅ | ❌ | ✅ |
上の表は、各社が提供するプランの抜粋。それぞれ別の料金のプランも提供しているから、探せばきっと最適なマネージド WP が見つかるはず。以下では、それぞれ少し詳しく見ていくよ。
WordPress.com
Automattic 社が提供する WordPress.com は無料からエンタープライズまで様々なプランを揃えてる。プラグインを使いたければ、月額 ¥2,500 のビジネスプラン以上が必須。他の安価なプランに目移りして、ビジネスプランは高く見える。しかし他のサービスと比べると、実は高すぎるわけでもない。
高頻度でバックアップを取ってくれる (ほぼ編集するごとに) し、データも約 1 年も残してくれる (1 年前の状態に復元したい需要があるかは分からないけど…)。 訪問者数の上限も無制限で、他社が上限を設けているのと対照的。ブログがバズっても耐えられる👍
Kinsta
Kinsta は Google Cloud 上でマネージド WordPress を提供する。アメリカ企業だけど、東京・大阪の DC にホスティングも可能で、日本語に対応している (すごい!)。 禁止または非互換なプラグインがいくつかあるものの、基本的にはどのプランでも自由にプラグインを導入できる。
「1 サイト向けプラン」では、料金は月間訪問数によって等級がある。月間訪問数 35k なら、利用料は月額 $30。訪問者が多いウェブサイト向けには、より高機能な等級もある。「複数サイト向けプラン」と「制作代行プラン」は、「1 サイト向けプラン」とはまた別なので注意。
GoDaddy と Pagely
ドメインレジストラの GoDaddy もマネージド WordPress を提供してる。ブラックリストに含まれないプラグインを自由にインストールできるのは他と同じ。割と手頃な価格で利用できるのが嬉しい。
GoDaddy が 2021 年に買収した Pagely もマネージド WordPress を提供する。Pagely は大規模向けのサービスで、価格は $499 / 月から。GoDaddy のサービスは日本語に対応してるけど、Pagely は日本語に非対応なので、検討時には注意かも (2025 年 1 月現在)。
WP Engine と Flywheel
有名なマネージド WordPress サービスの WP Engine は、日本語話者にはちょっとハードルが高い。日本語のウェブサイトが無いし、円での支払いも非対応だからだ。大規模サイトに特化しているので、基本的には法人向けサービスと言える (料金も最低 $50 / 月とか)。
同じく WP Engine 社が提供する Flywheel は、多少は個人ブログに適する (Flywheel は、2019 年に WP Engine 社が買収)。Kinsta と似て、いくつかの非推奨プラグインはあるものの、基本的には自由に導入可能。対応できる月間の訪問者数の少なさ (5,000 まで) が、やや気になるところ。
ところで、WP Engine は 2024 年に WordPress.com を提供する Automattic 社 CEO Matt Mullenweg 氏と揉めた (この記事が詳しい)。WordPress.com 側が WP Engine に嫌がらせ (制裁措置?) を取ったりしてるので、動向が気になる。
Hostinger (と Bluehost と Pressable)
Hostinger の WordPress ホスティングサービスは、月額 ¥ 299~ とお手頃。毎週取ってくれるバックアップは 7 週間も残してくれるし、ストレージはたっぷり 100 GB 使える。ドメインとメールアドレスまでプランに付いてくる。月間アクセス上限 25k も、この価格帯にしてはかなり太っ腹だ。
実は Hostinger は、WordPress.org が公式にお薦めのホスティングサービスの 1 つだ。WordPress.org はお薦めホスティングサービスのリスト (と言っても 3 つしか載ってない) を作ってる。あと 2 つは Bluehost と Pressable だけど、この 2 つは日本語に非対応のようだ。
ちなみに、WordPress.org は「よいホスティングサービスの基準」も公開してる。WordPress 本体の開発元として、粗悪品の流通を止めたいのだろうね。マネージド WordPress のサービスって、履いて捨てるほど数があるから。
もっと徹底的な比較が必要?
最初に紹介した Kinsta は、他社との比較に熱心だ。実に 27 の競合との比較表を自身のサイトに掲載してる。この記事では取り上げなかった国産サービスの XServer やさくらのレンタルサーバとの比較もあるので、徹底的に調べたい人はぜひこちらも要チェック!
一応、AWS Lightsail や Google Cloud Compute Engine という選択肢もある。しかし、これらはクラウドを扱うのに慣れた人向けのサービス。上記のようなマネージド WordPress を使いたいなら、しっかり “マネージド” な (= サーバの保守と運用を提供社が代行する) サービスを利用するのが良いと思う。
この記事で紹介したようなホスティングサービスを使って、最適な WordPress 生活を!

