Pikmin 4 は、保守と革新を巧みに取り込んだシリーズ最高傑作 (他 7 作)
Pikmin 4 はシリーズ最高傑作!
ピクミン 4 は、シリーズファンがピクミンに望むことが全部入りの傑作だった!ピクミンの面白さの中核たる「ダンドリ」は健在で、ロード不要で広いマップを探索する体験は、初代や前作ピクミン 3 のミッションモードに近い手触り。新しく導入された「シザイ」も、ゲーム進行のダンドリの選択の幅を生み出す巧みな仕組みだった。

やりこみ要素のオリマー遭難記は、時間無制限な本編の緩さと良い対比が利いてて楽しめた。実際には難易度はとても低いんだけど、初代のヒリヒリ感を思い出す感覚もあったね。本編と同じマップを別の順序と方法で攻略する遊びは、スカイウォードソードのコンセプトにも通じる。
今回の『ゼルダ』は、これまでのようにどんどん新しいフィールドをつくるというよりは、同じフィールドを行き来して、“勝手知ったる場所で遊ぶ面白さ”みたいなことを追求するという構造になっています
社長が訊く『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』
[宮本氏] すごい狭い限られたところでいくつかの仕組みで遊ぶので、遊んでいるうちにそこの土地に対する愛着が昔のゼルダのように湧く構造ができた。
[岩田氏] ムジュラのときから「密度を上げて同じところを何回も」はテーマにしてますけど、それの一つの完成形が今回できた。
岩田聡 × 宮本茂『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』インタビュー

ピクミン 4 には、ピクミン 2 を思い出す地下洞窟がある。残念ながら、ピクミン 2 の洞窟は退屈だった。ピクミンの遊びの中核はダンドリであって、大勢の敵を次々と薙ぎ倒していくことではない。延々と続く、強すぎる原生生物と強すぎるピクミンとの戦闘は、安易で大味なやりこみ要素だった。
ピクミン 4 の地下洞窟は、ダンドリ要素とパズル要素で刷新されていた。ピクミン 3 で面白かった本編外のミッションモードを、ダンドリバトル/ダンドリチャレンジとして本編に含めたのはいい変更だったね。ダンドリ系以外の地下洞窟では、自キャラだけ/オッチンだけが通れる道の先のギミックとか、高低差や属性付き障害物の攻略パズルが多くて飽きが来ない。地下洞窟が、ストーリーの駆動力として機能してたのもよかった。

ピクミン 4 では生物図鑑とお宝図鑑が再登場していて、ピクミンの世界観をたっぷりと味わえる。元はピクミン 2 に実装されてたこの独創的で魅力的な機能が、ピクミン 3 で廃止されたのは残念だった。新しい原生生物も追加されてるから、生物図鑑は特に見応えがある。僕が特に好きなのは、ダマグモインフェルノとフタクチカブトかな。かっこいい。

惜しい点を挙げるなら 2 つ。1 つはタワーディフェンスを盛り込んだ「夜の探索」。雰囲気は昼の探索と大きく違ってて楽しいけど、ゲーム性はかなり単調。16 個もステージがある割に、それぞれの違いが目立たない点が惜しかった。もう 1 つは地上マップで一度倒した原生生物が復活しないこと。がらんどうになったクリア済みのマップは寂しく、世界を活き活きと感じられなかった。

それでも僕の期待を大いに超えたピクミン 4 は、間違いなく 2023 年に遊んだゲームの中で一番魅力的で面白かった。他にも遊んだタイトルがいくつかあるから、続けてそれらも紹介したい。
| タイトル | 評価 | プレイ時間 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| ピクミン 4 | ⭐⭐⭐ | 48:15:20 | 100% |
| メトロイド・プライム Remastered | ⭐⭐⭐ | 30:50:53 | 86% |
| ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom | ⭐⭐⭐ | 89:23:20 | 40% |
| スーパーマリオブラザーズ ワンダー | ⭐⭐☆ | 22:58:50 | 100% |
| スプラトゥーン 3 | ⭐⭐☆ | 15:21:03 | クリア (?) |
| Undertale | ⭐☆☆ | 6:15:56 | クリア (?) |
| スーパーマリオ RPG | ⭐☆☆ | 2:53:15 | 未クリア |
| Assasin’s Creed 3 Remastered | ⭐☆☆ | 14:52:31 | 未クリア |
| (累計) | 222:22:34 |
圧迫のメトロイドプライム、圧倒のティアキン (⭐⭐⭐)

一人称視点が特徴の Metroid Prime Remastered は、美しく写実的な画質も相まって世界にすっかり没入できる。文字通り主人公の視点での冒険は、過酷な環境を探索するゲーム性に相応しい、これ以上ない的確な演出だと感じた。狭い足場を渡るときなど初めは慣れが必要だけど、僕は遊んで初めて一人称視点のゲームのメリットを理解できた。
暗く抑圧的なメトロイドの雰囲気に圧迫されながら歯を食い縛って攻略する体験は、他に代えがたい魅力がある。終盤のステージ「フェイゾンマインズ」での手に汗握る高難度な宇宙海賊との激しい戦闘や、自機の強化で探索範囲が徐々に広がるメトロイドらしい感覚は最高に面白かった。

ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom は、圧倒的な作り込みでプレイヤーを迎えてくれる。ウルトラハンド、スクラビルド、モドレコ、トーレルーフを使ったユニークな謎解きとアクションは、本作の奥深さを際立ててる。2017 年に The Game Awards の Game of the Year を受賞した前作 Breath of the Wild から、7 年のも開発期間を経ただけのことはある。
本作は物量も圧倒的で、僕は 90 時間近く遊んでも達成率はまだ 40% 未満。物凄く面白かったのは間違いないんだけど、この物量で作ってくれても遊び切れない… というのが正直な感想。僕は燃えるよりも挫けてしまって「これ以上はもういいかな…🙁」と諦めを強く感じてしまった。
ワンダーな新生 2D マリオと、戦闘狂向けのスプラ (⭐⭐☆)

スーパーマリオブラザーズ ワンダーは、マンネリだった 2D マリオを新メカニクス「ワンダー」で期待通りに打破した良作。2D マリオの新作は 11 年振りで、その間に発売された無数の外伝作品がプレイヤーに繰り返し刷り込んだ 2D マリオ観を超えられないなら、新作を出す意味がないもんね。
| タイトル | 発売日 (日本) | 対応機種 | 備考 |
|---|---|---|---|
| New スーパーマリオブラザーズ 2 | 2012-07-28 | 3DS | 🆕 新作 |
| New スーパーマリオブラザーズ U | 2012-12-08 | Wii U | 🆕 新作 |
| New スーパールイージ U | 2013-07-13 | Wii U | DLC |
| スーパーマリオメーカー | 2015-09-10 | Wii U | 外伝 |
| スーパーマリオメーカー for ニンテンドー 3DS | 2016-12-01 | 3DS | 外伝 |
| Super Mario Run | 2016-12-15 | iOS | 外伝 |
| Super Mario Run | 2017-03-23 | Android | 外伝 |
| New スーパーマリオブラザーズ U デラックス | 2019-01-11 | Switch | 移植 |
| スーパーマリオメーカー 2 | 2019-06-28 | Switch | 外伝 |
| スーパーマリオブラザーズ ワンダー | 2023-10-20 | Switch | 🆕 新作 |
ボリュームも難易度も新しいメカニクスも、どれを取っても良くできてる。隠しゴールやワンダーフラワー探しの謎解きもそれぞれに違うネタを楽しめるから、やっぱりマリオは安定して面白いなあと再認識したね。惜しむらくは中ボス (クッパ Jr.) で、戦闘があまりにも従来の 2D マリオから変わり映えしなかったところ。

スプラトゥーン 3 のヒーローモードは安定して面白い。結構難しいからじっくり取り組めるし、各レベルのギミックは凝ってるから飽きることもなかった。Splatoon のアートスタイルも大好きだし。一番難しかったのは、サイト 5 の 07 [不可逆な時の中で、この街並みを選ぶ意味。]。
メインとなる対戦をあまり楽しめなかったのが心残り。それはゲームのせいじゃなくて、僕が対戦ゲームの大ファンではないからなんだけど。Wii U の 初代 Splatoon なら対戦も少しはやったけど、やっぱり勝てないと面白くなくてね…笑

メタ発言に評価が割れる Undertale と、未クリアのゲーム (⭐☆☆)
名作と評判の Undertale は、ゲームの本質的な構造 (周回プレイが面白い) とか N ルートのラスボスとか、ちょっと人を食ったような奇抜すぎる内容で、僕は素直に楽しめなかった。独特の雰囲気を楽しめる世界や美しく記憶に残る BGM など、良い点もたくさんある。2020 年頃からいつか遊びたいと思って遂に手に取ったけど、結果的に僕にはちょっと合わなかった。

まだ評価を決める段階じゃないけれど、未クリアなアサクリ 3 Remastered とマリオ RPG の今の所の感想を。アサクリの史実に基づく物語は刺激的だけど、アクションゲームの割に動きがモッサリと緩慢で今ひとつ。マリオ RPG は、ゼルダ 夢を見る島のリメイクでも感じた「大昔のゲームに今のグラフィックを当てました」という感じを拭えなくて、原作ファン向けのタイトルかなと感じてる。
