【完成】たばしけフォント【オリジナル】

遂に完成!
異国情緒


フォントを作ってみたい!

これが完成することを凄く楽しみにしてた.2015年の1月ごろに思い付いたアイデア,「ひらがなを極端に簡略化&変形して,Windows同梱のImpactみたいな雰囲気のひらがなフォントを作ろう!」.当時すでにInkscapeの使い方に習熟していたから,ベクターグラフィックを扱うことに抵抗は感じなかった.でもInkscapeのSVGフォント出力機能の使い方を分かってなかったんだけどね.そもそもアイデアはあったけど,「じゃあ具体的に ”も” をどうやって簡略化&変形するの?」「じゃあ ”せ” は?」とか,何も具体的には決まってなかった.
極めつけは使ってるパソコンのOSがWindowsだったこと.フォント作成には欠かせないフォント作成ソフトFontForgeはLinux用のソフトウェア.Windowsで動くといえば動くけど,Linux用ソフトをごまかしながら使ってる感は否めない.というか試したけど,難しすぎて挫折した笑.「Cygwinが...」とか,「MinGWが...」とか,めんどくさすぎ!ネイティブで動かないものを無理やり動かせるように工夫してくれた先人の努力には敬意を払いつつ,その使い心地とか導入の難易度には不満がたくさんあった.つまり,フォント作成なんて2015年1月当時の俺の状態(PC環境もPCスキルも)夢のまた夢で,全然実現しなさそうな計画だった.

下書きと清書(フォントデータ化はまだ先)

実現性が低いからって,なにも絶望してたわけじゃない.そもそも2015年の5月に,今のPC(=2013年に買ったVAIO)にUbuntuを入れてWindowsとはお別れする予定だった.Linuxユーザってカッコイイと俺は思ってるから笑.ITに強そうだよね笑.だからFontForgeのインストール問題は少なくとも解決の見込みだったんだよね.ノートに下書きを書いて,どんな字形にしようか考えまくった(←すごく楽しい,至極の時間!).いろんなアイデアを試すから,ノートを見返すとおぞましい姿に...笑
sitagaki
うまくInkscapeに搭載されたSVGフォント出力機能を使いこなせれば,FontForgeを使うまでもなくフォントデータを出力することならできたんだよね.今回初めてこの機能を使ったけど,実は今回の計画の最終段階までぜんぜん使わなかった笑.まぁでもInkscapeでフォントデータを出力するよりもずっと前段階として,必要分のグリフを用意しないとダメだしね.「まずはグリフ用意の作業からだ!」と思って,たくさんの下書きと,それをInkscape上で整形してトレースする遊びが最初に始まりました.
石橋を叩いて渡る
これが,想像してたフォントで最初に完成させた作品.この中に見える字のようなものは,実は全然フォントじゃない.ただ文字っぽい形のパスをInkscapeで作って,手動で並べただけ.でもこういう目に見えるイメージを作成すると,次の作業へのモチベーションが強く沸くからね!楽しみながら作ったよ.

最後の仕上げ!フォントデータ化!

さて,俺のPCのOSをUbuntuにしたのは今年2015年の5月頃だったかな.それからLinuxの操作に慣れたり勉強したりもしたけど,FontForgeを触ることはなかった.フォント作成のアイデアはあったのにね.それが今回急に動き出したきっかけは,このフォントの「な」のグリフを思い付いたこと!「な」をどう簡略化して変形しようか,自分で納得のいくデザインがなかなか思いつかなかったんだけど,この9月のシルバーウィーク中にはっと思い付いてね.それが最大のブレークスルーになって,それからフォント制作の勢いが爆発したかのように作業がズビズバ進んだんだよね.
まわれみぎのないりんさアイコン
一旦Inkscapeで必要なグリフをまとめてSVGフォントに出力したら,どこかのウェブサービスを使ってSVGフォントをOTF(フォント形式)に変換した.それを改めてFontForgeに読み込んで微調整を行う.結局FontForgeに触ったのは,フォント制作の本当に最後の最後だけだね.でも,すごく使いやすい.Inkscapeに習熟してたからかもしれないけど,たいていの操作は直感的で分かりやすかった.だから制作はサクサク進んだ!当然知らない操作をしたい時もあったけど,公式のドキュメントが日本語化されてるから困ることもなかったよ.あ,でもFontForgeのそうさが「直感的」って書いたけど,「俺の使い慣れているソフトウェアと似ている」という意味ね.決して「初心者でも勘で操作して何とかなる」と言う意味じゃないので注意!
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というわけで,完成した俺のオリジナルフォント!仮称「あいすくりーむフォント」だったのを改め,正式名称「たばしけフォント」となりました!実はよぉーく見ると,正しいひらがなとたばしけフォントは似ている.でも言われずにそれに気付くのはたぶん不可能だし,したがってこれは俺にしか読めないフォント.趣味として始めたフォント作成が完了してすごく嬉しいってのもあるんだけど,「俺にしか読めない」という点が自己満足感をさらに高めてくれるのです笑.

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