風に吹かれた記憶たち

ちょっとフワフワした気分だから、受けようによっちゃキモい話でもしよう
中学時代
校外学習で横浜に行ったんだ。
もちろん班行動。高校のように生徒が勝手に班を組むんじゃないから、班員には女の子も含まれてた。
誰が一緒だったかなんて全部は覚えちゃいない。何やら記憶ってこんなもんっていう、いい比喩が思い浮かびそうで浮かばねえ。
ただ覚えてることもある。
一つは、あの頃おれが好きだった女の子と同じ班だったってこと。
『街華中』
班はその街を闊歩した。周知の名前とはうらはらに、中学生にも楽しめるものって少ない。そのわけには予算の小ささもあるかも。
おれたちは街を闊歩するしかなかった。
けれど、おれには少しもつまらなくなかったさ。だってあの子がいたから。
忘れてないもう一つ。値段よりでっかい中華饅を頬張った顔とか、地面に設置された変圧器が背景の笑顔とか、幸せを呼ぶ銅鑼を力いっぱい叩く姿とか、
忘れてない。
そういう甘い記憶、視界の縁に白い靄でもかかっていいような、不安定な、何かを考えてるような、何も考えてないような気持ち。
ミスチル聴いてるみたいな、ローティーンだけに感じ取れる緩い恋愛観。
そわそわしたような、落ち着いてるような、何とかしたいような、そっとしときたいような、矛盾のなかのはっきりした思い。
忘れてない。
恋したくない?

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