ドラゴンの生物的基礎づけ

一時期ドラゴンの生物学的裏付けに興味があって,いろいろ調べてたことがあった.それについか覚えてることをメモしておこう.
ドラゴンの3種類
この分類方法は僕が思い付いたんじゃなくて,誰かのブログか何かに書いてあったのを参考にしただけなんだけど,ソース資料を思い出せない (見付けられない) ので,参考を提示せずに書きますが.
1: ワーム型 (Wyrm)

手足のないドラゴン.人間が発明した最も原始的なドラゴンの姿じゃないかな.基本的には「すんごいヘビ」というだけだから.
2: ワイバーン型 (Wyvern)

2つの翼と2つの足があるドラゴン.モンハンで言うとリオレウスとか.スタイルがかなりカッコイイよね.
3: ドラゴン型 (Dragon)

ドラゴン型のドラゴンって何やねんという感じだけど,ドラゴンを分類するならこの形が「狭義のドラゴン」ということになるんだね.4つの手足 (というか前足と後ろ足?) があって,さらに翼も生えてる.
もっと細かい分類

もっと細かく分類することもあるらしい.足の数と翼の有無で6つに分ける画像を見付けました.ちゃんとそれぞれに名前がついてるんだねぇ.
実在動物の翼の起源
実在の動物で飛ぶのは3種類しかない.鳥類とコウモリと昆虫だ.
鳥とコウモリ

鳥とコウモリの翼は前足が変形したもの.ドラゴンの翼はあまり鳥っぽくなくて,多くの場合コウモリっぽく描かれることが多いよね.鳥っぽいこともあるけど,コウモリのほうがカッコイイよね.
昆虫

昆虫も飛ぶための器官,翅を持ってる.昆虫の翅の起源はよく分かっていないらしい.上に画像を1つ載せたけど,これも仮説の1つに過ぎないので真に受けすぎないように.
ドラゴンの翼は?
雑に「ドラゴン」と書いたけど,細かく言うならドラゴンとワイバーンとアンピプテラの翼の話.ドラゴンは (たぶん) 昆虫じゃないし,もし実在するなら爬虫類になるよね.爬虫類で飛ぶ動物は実在しないけど,爬虫類が翼を獲得するなら鳥型かコウモリ型になるんだろう.実際,実在の鳥類は爬虫類から分化した分類群だそうだから「鳥はドラゴン」という感じもなくはない笑.
爬虫類は4本の手足しか持ってないから,前足が翼に変化するならワイバーン型になるんだろう.2次的に後ろ足を失えばアンピプテラになるのかもしれない.いずれにしても地球上の脊椎動物は6本の肢を持ってないので, (狭義の) ドラゴンは生まれ得ない気がするね.

映画 AVATAR では架空の衛星パンドラが登場して,そこの原生生物は6つの肢を持ってる.サイみたいな動物とか狼みたいな動物とか馬みたいな動物とか登場するけど,みんな6肢.
Toruk とか Mountain Banshee とかいう動物が登場するけど,これがある意味で (狭義の) ドラゴンに当たるのかな?4つの翼と2つの脚って感じだから,またこれはこれで違うのかも…
なぜ調べたのか?
ドラゴンの生物学的基礎づけにハマってたは,おそらく2012年ごとだと思う.2013年にワイバーンがどうのという記事をブログに書いてるし,2012年には「調査結果をまとめてブログに書くよ!」と宣言までしてたし.
最近は自作のモンスター(名前はディーラという)の、生物学的な考察を深めるのが趣味なんだよね。生物学的というのは一部で、このモンスター(とは言わずに、ここではあえて動物と呼びたいけど…!)が飛行するに当たっての力学的な考察もしてる。
てか生物学的な考察ってのも具体的に言うと2つで、解剖学的に骨格がどう、筋肉がどうって観点と、進化の過程を考えてみるってことね。
ドラゴン予告 – 回れ右の内輪差

調べてた目的は自作のモンスター ディーラ.大昔に描いたモンスターを,生物学的に基礎づけてかっこよく描いてみたいと思ったから,こんな調査をしたのでした.

もう5年くらい寝かせてるブログネタなわけだけど,久し振りに思い出したからざっくりと書いてみました.またディーラ描き直そうかな!モンハンに登場するモンスターで,一番イメージに近いのはベリオロスかも!
モンハン用語でいうところの飛竜種・レックス型(ティガ骨格) でありながら,空を飛ぶことができるからね.背中の固いウロコの設定まで (偶然ながら) とても良く似てる笑.
でも後ろ足はないのがディーラとして正しいから,その点はベリオロスと似てない.さっきの分類でいうとアンピプテラ型なわけだ.なかなか完全に同じで参考になるデザインはないねぇ.
