暗黒通信団
暗黒通信団っていう怪しい(?)学術系同好会があるらしい。ほんとに、ちょっと調べたくらいじゃ分からなくて、何とも言えないんだけど。調べて出てきたホームページのデザインというか、貼ってる画像がまたいかつくて。カルト集団じゃないんだろうけど、重度の変人が集まったサークルなんだろうなってことは分かる。でもこの画像もサークルのメンバーが作ったんだろうから、画像加工技術っていうか、パソコンの知識はありそうだね。これだけはちょっと真似したいもんな。
こんな変な(ネガティブな表現を多用しすぎかもな。独特な、個性的な、他に類を見ない全く新しい形の、特別なサークルです、たぶん……)サークルをなんで俺が知ることになったのか。ジュンク堂に同人誌が置いてあったからです。『π~1000000桁~』とかそんなやつ。1000000桁!!?
厚さ1センチもないような薄い本だけど、1000000桁も書いてあるらしい!100万とか言うのは簡単だけど、1000個数字書けって言われただけでも相当いやだぜ?しかも1000桁の数っていくつだよ。100万でさえ、たったの7桁なんだぞ?1000万なら8桁。じゃあ1000桁の数っていくつ?1000000桁の数っていくつ???そんな数を、書いた本。むしろ数字しか書いてない。ノリで買うとこだったけど、よーく考えて思い止まりました。ありがとう理性。
紙100枚に納めようと思ったら、一枚に1万個の数字を書かないといけない。表裏に5000個ずつ。横50個×縦100個くらいの感じで数字だけを書いたページが、ずらっと200ページ続く。そんな本、よく考えなくたって要らないけど、思い付きって怖いからな、買いそうだった。味も素気もない、それどころか暗黒通信団の独自コンテンツすらない、単なる円周率の数字の羅列本。まあでもノリで買っちゃう人もいるんだろうね。これまた買うには後悔しない値段なんだ。たったの314円。この値段設定もまたおふざけで、悪ノリで、ネタ性が強くて欲しくなっちゃうよなー(笑)
となりに同じ、暗黒通信団の別の同人誌が置いてあった。『e~1000000桁~』とかそんな。自然対数の底、ネイピア数。これも誰が買うんだか、俺みたいなやつなんだろうけど。もうお察しの人がいたら頭の回転が素晴らしいけど、この本はπと全く同じ内容なのに割安なんだよね(‘∀’●)271円。なんで43円も安くなるか分からない人は、ちょっと勉強してねっ(・ω・)
また別の同人誌もあって、『γ~1000000桁~』ってのもあった。あれ俺γは知らないわ…πとeは知ってるけど。調べてみたら、これはオイラーのガンマというもので、調和級数の総和と対数関数との差の極限値らしいね。数式で書けば
超越数だと予想されてるけど、無理数とも証明されてないって。だいたいの値は0.57721…って始まる(たぶん)無限に長い小数。まあ数学の話はいいか。この本も『π~1000000桁~』と内容に何ら変わり無いのに、ちょっと割高なんだよね。577円。増えた263円はどこから来たのか分からない人は、文脈を読む力を培おう!怪しい暗黒通信団。もう二度と出会わないだろうな…