貴弘Loveすとーりー。~乙女キラー降臨~
貴弘(18)と樋口一葉(13)は交際中だ。今日は二人でスタバに服を買いに来ている。
ちょっと気になる。
『やっぱり一葉はキャミソール似合うね』
貴弘が見えすいたお世辞を言う。
『えぇーそうかなー?』
空気を読めず嬉しがる一葉。
『本当に似合ってるよ。そのスカートも髪型もストパーかけてグッと良くなったよ』
一葉は一昨日、自力で縮毛矯正したのだ。
『貴弘だってベスト似合ってるよ。』
空気の読めない一葉はとりあえず貴弘を褒める。
『いや、そんなことないよ。一葉のたけくらべに比べたら全然……』
比較対象を間違える貴弘。
『なんで?ベストも、タイトなズボンも鞄もカチューシャも凄く似合ってるよ。』
貴弘はカチューシャをしているのではなく、ヒドイ天パだからそう見えるのだ。
『いや、俺にこんなの似合ってないよ。とりあえず着てるだけさ。』
ここぞとばかりにカッコつける貴弘。
『カチューシャも?』
貴弘はカチューシャをしてない。
『カチューシャも』
特に否定はしない貴弘。
『えぇーなんで?凄く似合ってるのにー』
頭の悪い一葉。
『俺に似合うのはもっと他にあるよ。』
『え?何々?』
『俺に一番お似合いなのは……………………………………………………お前だよ』
(≧▽≦)ポッ←一葉。