【DUET】世界が自分に染み込む

単純だからこそ.
極めて単純,極めて難解
Duetという面白いアプリで遊んだ.凄く面白い!操作は2つしかない,とっても簡単なゲーム.画面の右半分を触ってる間だけ,2つの玉を円軌道上で時計回りさせる.画面の左半分を触ってる間だけ,2つの玉を円軌道上で半時計回りさせる.操作はこの2つだけ!とても簡単.のように感じますね.実は難しいんだけど.
難しいアクションゲームをやって,自分がだんだんそのゲームに最適化されていく感触って凄く気持ちいいよね.もっと平たく言えば,単に「上達している」というだけなんだけど,それ以上の不思議な感覚,ゲームとの融合感みたいな物を感じる時がある.それを味わうと,もうそのゲームの虜.で,まんまと俺はDUETの虜となったのでした.
歯応えのあるアクションゲーム.ドンキーコングのような
この感じは凄く久しぶりだった.思い出したのは,3DSのドンキーコングリターンズの『クライマーラビリンス』だね.あのステージは恐ろしい難易度で,俺はあそこで100機くらい失敗したんじゃないかと思う.クリアしなくてもいいんだけど,もうその頃にはドンキーの虜でしたからね.ムキになって挑戦したのを覚えてる.
ドンキーコングはアクションこそ少ないけど,コースは長い.で,クライマーラビリンスは地獄のように難しい.でもDUETの操作は2つしかないし,コースもそれほど長くない.でも,あの時と同じような感じを抱いたなぁ.DUETは失敗してもすぐにリトライできる.というか無理やりさせられる感じさえするけどね笑.そのテンポの良さも素晴らしい.どんどん失敗して,どんどんやり直しなさい!という製作者の思想が垣間見える.
ゲームにお金を払う「目的」は?
今どきのスマホゲームの潮流の逆を行く設計も凄く気に入った.いまどきのスマホゲームって,課金すると簡単になるでしょ.強いキャラクターを入手できたり,時間を短縮できたり,便利なアイテムが手に入ったりさ.ゲームを簡単にするために課金するなんて,意味不明なことはない.ゲームって遊ぶためにやってるのに,その遊びを減らすためにお金を払うのって意味分からんよね.
いまどきのゲームは遊ぶためにお金を払うんじゃなくて,自分のゲーム内のステータスとかを友達に自慢するための一種のステータスでしかないんじゃないかと思ったり.やりこまれててステータスの振り切った強いパーティを自慢したりするための道具.それはもうアクセサリー.アクセサリーにお金を払うのはいいことなので,それは間違ってないと思うけど.でもゲームを簡単にするためにお金を払うのは本末転倒というか...お金払ってゲームを簡単にして,それで進めて面白いのかな?
でもDUETは課金しても簡単にならない.DUETにおける課金は,追加のステージの購入です.お金を払って,困難を増やす方向!これだよね,ゲームってそうだよね!お金を払ってゲームが簡単になるなんて意味が分からない.その困難を楽しんでるのではないのか?
ちょっと話が逸れたけど.DUETはそうじゃない.課金はDLCのような形態.割とコンシューマっぽいゲームってことかな.明確なゲームクリアも存在するし.とても面白いので,お金がたまったら(と言ってもDLCは300円ですけど笑),買って続きを遊ぼうかなぁ.