「熱中」と「楽しむ」の受験: 第一志望合格の大学受験体験記
これは,2009年3月23日,大学1年生の僕が出身高校に寄稿した大学受験のエッセイ.「英作文では “nice” が便利」と具体的すぎて却って役立たない怪文書を寄稿した記憶がぼんやりあったけど,その本文が見つかってびっくり!僕が脚本した映画を含め,僕の出身高校の文化祭映画の批評を書く奇特なブログのことも久し振りに思い出した.
本文で言及している「絵を描いて楽しんでたノートの表紙」の画像があるので,それを新たに追加しました.必要な箇所に改段落を追加し見出しを整理したので,下記に目次を載せます.誤字脱字は修正せず,原文ママ.
- 熱中経験を通じて努力の仕方を学ぶ
- 結果が重要だからこそ,過程を楽しむ
- 赤本の時期と英作文のワイルドカード
受験勉強には2つの肝要なことがあると考える。「熱中する」ことと、「楽しむ」ことだ。これらを揃えたとき、志望校の現役合格は目前のはずだ。まずは前者の話をしよう。
熱中経験を通じて努力の仕方を学ぶ
我が校の在校生の主な年間行事は運動会と文化祭であると私は考えている。運動会で大きな活躍を見せることのなかった私は、文化祭の映画製作では脚本の役目を任された。受験を1年後に控えていることを理由に積極的に参加することを放棄した生徒もいたかもしれない。私は偶然映画製作に興味を持っていたため大いに熱中したが、それが受験にも好影響をもたらしたと感じている。
「熱中する」ということは非常に力を有し、自身の想定を遥かに超越した素晴らしい結果を生むことがしばしばあるのだ。厳しい運動部で過ごした生徒は受験に成功するとよく言われる。それは部活動に励むよう仕向けるための単なる綺麗事ではない。決して帰宅部を否定するのではないが、厳しい運動部で過ごした生徒は、そうでない人に比較して、目標に対する地道な努力というものを多く体験している。それを勉強にも応用できるため、何事かに熱中した経験を持つ人は、何にも熱中した経験のない人よりもあらゆる点で有利なのだ。
そして、熱中の舞台はなにも部活動に限らず、むしろ3年生に残された運動会や文化祭で熱中を経験してみるべきだろう。私は文化祭での熱中体験により、以降の受験勉強を充実させられたと感じている。後輩たちには、残された高校生活で限りある思い出作りの良い機会を、受験勉強のために犠牲にすべきではないことを言いたい。文化祭は最大限を超えて楽しもう。それは「熱中する」ということを知るためでもあるのだ。「熱中」を経験した人間は努力の正しいやり方を知っているから、知らない人よりも圧倒的に強い。これは綺麗事でも何でもない、私がこの1年を通じた体験談の教訓である。
結果が重要だからこそ,過程を楽しむ
もう1つのキーワードは「楽しむ」だ。私は2月、すなわち直前期には、勉強が楽しくて仕方ないという域に達していた。私はこの感覚を当然と感じていたが、受験を終えて多くの人に意見を聞くと、どうやらそれは甚だ特殊であると判明した。そこで初めて、私はこれこそ成功の秘訣かもしれないと思ったのだ。しかし誰もすぐに勉強を好きになれと言われてなれるものではない。私が勉強を楽しめたいくつかのヒントをここに羅列してみる。
まずノートナンバリングだ。私が使用したのはルーズリーフでなくノートで、それも無印良品のノートだった。無印良品のノートの表紙には何も印刷されていなかったので、落書き好きな私はノートが何冊目かを漢数字やローマ数字などでデザイン的に描いて楽しんでいた。絵を描く楽しさもさることながら、描く数字が大きくなっていく様子はかなりの達成感を与えてくれる。私はこれで勉強を「楽しむ」の基礎を築いたのかもしれない。

また急に数学の話になるが、理系の人は特に、図を丁寧に描くよう心掛けると良い。これもまた絵を描く楽しさに直結するのだが、綺麗な球の図など描けたときには何とも楽しいものだ。また極限値計算に図を導入して定積分に帰着させるなど、丁寧すぎるほどに図を描こう。理解度の高まりも感じられるはずだ。私はノートには、基本的に丁寧すぎる解答を作成するよう努めたが、これも勉強を楽しむことに繋がっていたと感じる。
赤本の時期と英作文のワイルドカード
最後に個別的な助言をいくつか載せよう。まず、第一志望校の赤本は10月末から解き始めると良い。それ以前は文化祭などで多忙を極めるが、多くの人は10月からは目指すものが大学受験ただ一つに定まるだろう。まだまだ受験学力に遠く及ばないとしても第一志望の大学の赤本を解くことで自分が成長すべきハードルの高さを測ることができる。それを知れば安全校の受験で失敗もしない。
もう1つ、英作文では単語niceが万能で非常に使いやすい。「陽気な彼は…」「あのお洒落な喫茶店で…」での陽気・お洒落など知っているようで知らないポジティブな意味合いの形容詞の英訳は大抵の場合、単語niceで解決できる。是非応用してその有用さを実感してみてほしい。
大学受験は我が校の在校生なら大抵の人が通過する関門だ。それを笑顔で潜り抜けるには、友達の協力も必ず必要になるだろう。私の例も含めて、多くの人の意見を参考に、自分のやり方を見つけられれば合格は近いはずだ。

2件のフィードバック