伝えたい事をそのまま言おう (オシャレ ≠ fashionable)

I like your jacket👍 って言おう
もし誰かの上着がオシャレだと思ったら,That jacket is nice! とか I like your jacket. と言おう.fashionable という単語は「それが流行に即している」という事実を客観的な視点から評価する意味の言葉.ちょっと偉そうな言い方だから,誰かの持ち物を褒めるのには適さない (らしいです).

同じような趣旨のことを,僕が高校生のときに言っていたことを思い出した.下記の引用が,その本文.僕は fashionable が不適当だということをある動画を見て知ったのであって,当時からそれを理解してたわけじゃない.でも結果的に,割と的を得た指摘だったのは面白いね.
英作文では単語 nice が万能で非常に使いやすい。「陽気な彼は…」「あのお洒落な喫茶店で…」での陽気・お洒落など知っているようで知らないポジティブな意味合いの形容詞の英訳は大抵の場合、単語 nice で解決できる。
「熱中」と「楽しむ」の受験: 第一志望合格の大学受験体験記 – 回れ右の内輪差
日本語文化圏が是とする “コミュ力” は気持ち悪い
日本語はかなり間接的な言語だ.例えば,相手にエアコンを点けてほしいとき「ちょっと寒いね」と言うかもしれない.英語なら Turn on the air conditioning. のように,もっと直接的に言うのとは対照的だ.これは優劣の問題ではなくて文化の違いで,日本語は間接的な表現を是とする文化なのだ.

僕はこれが気持ち悪い (と思うことがある).それを強く感じた事例として印象的なのは,5歳児のおねだりが **上達** したことを描いたエッセイ.以下にそれを引用するけど,これは日本語文化の例として取り上げるだけであって,この子の発言を批判する意図はないです🙏

私は必要以上に物を買わないことを娘も学習したので何か欲しいとき「買って買ってー!」だけで終わらなくなりました
最近は「お昼うどんだったから小腹空いてきたね~」とか「歩いたから喉乾いたね」とかそれらしい理由を並べて「買おうか?」と私が言うのを待っている感じです
おねだり上手!【4コマ2本】 – むすメモ!
「ちょっと寒いね」と言って相手にエアコンを点けさせるのにすごく似てる.買って欲しいときに「買って」と言うのではなく,相手に察しさせて「買おうか?」と自発的に言わせるほうが,おねだりが「上手」なのであり,つまり日本語で是とされるコミュニケーションというわけだ.
日本語のこうした性質は,「私はあなたに指示 / 命令 / 依頼はしていない.しかし私の意図を察しないあなたは鈍い」と言わんばかりで,とても卑怯に感じる.指示 / 命令 / 依頼があるなら,はっきりと明示的にそれを表明すべきだと思う.日常会話もそうだけど,仕事の文脈では特に!
