DNAを簡単に編集する高級言語が作られる(はず)

最終更新日

ふと,類推から未来を見通した話.

700TB-dna-storage-thumb-550xauto-98615-690x395
[画像出典] 2012-08-16 | Time-AZ

きっかけになった一連のツイート

機械語を高級に進化させたのが現在のプログラミング

Twitterでイスカリオテの湯葉さんという人がいる.この人は大学で生物学(より詳しくは知らんけど)関係を専門にしてる人.高度な学問的な背景とくだらない冗談をたくさん混ぜてツイートするのでとても面白い.湯葉さんが2016年1月にドラえもんのあるページを持ってきて,「これが22世紀のゲノム編集技術か…」というツイートをした.僕はそれを見て,パッと思い浮かぶものがあった.

コンピュータ,計算機って0と1で動いてるってよく言われる.本当にそのとおりで,「機械語」という最終的にCPUに流れこむ命令列は0と1だけでできてる.その昔はパンチカードとかいう紙に穴を開ける/開けないの2値で計算機をプログラムしていたけど,さすがに機械語は人間にとって理解しづらい.

だからもう少し人間に読みやすい命令が定義された.アセンブリ語,BASIC,C,…とどんどん人間に分かりやすい言語が定義されたね.今となってはJavascriptとか凄く直感的に扱えるから凄く分かりやすい.これが結局最終的に0と1に変換されてCPUに実行されてるなんて信じられないくらい.

本当は0と1しか無いんだけど,それじゃ人間には分かりにくい.だから人間にも分かりやすいように変換して,読みやすい(つまり書きやすい)言語を定義して,計算機をもっと自由自在に扱えるようになったわけだ.昔は機械語を知ってないとパンチカードに穴を開けて命令出来なかったけど,簡単な言語を習得すれば誰もプログラミングできるようになったわけだ.

DNAを読みやすく進化させた高級遺伝プログラミング言語…?

で,本題.地球上の生物はみんなDNAを持ってますね.DNAはアデニン(A),グアニン(G),チミン(T),シトシン(C)という4種類の物質が連続して繋がった鎖のような姿をしているらしい.これがATTGと並んだりTCGGと並んだりして,生物の設計図として機能しているらしいんだよね.

これって,読めないじゃん.アルファベットがATCGしか無いなんて,文章にならない.で,僕はDNAが4文字しか無いことと,機械語が0と1しか無いことは似てると思った.使う文字種類が少なくて人間には読みづらいというのが凄く似てる.

としたらさ.DNAも人間に読みやすいように高級言語を定義できそうだよね.機械語は0と1しか無くて分かりにくいから,読みやすい高級言語が開発された.それと同じように,ATGCしか無くて分かりにくいから,読みやすい高級遺伝子言語(?)が開発されたっていい.むしろ開発されるのはごくごく自然な流れに感じるね.

機械語から類推される遺伝言語!

最近はコンピュータが一人に一個以上あるような時代.「日本でも国策として”一億総プログラマー”を目指そう!」とか言ってるのを聞くことさえある.プログラミングの敷居が下がったし,コンピュータも溢れかえるようになった今だからこその言説だね.

でも,よく考えて欲しい.地球上の「コンピュータ」と「生物」,どちらが多いだろうか?今の時代であっても遺伝子組み換え作物ってあるでしょ.今後「うちのペットの毛を短くしたいなぁ」とか「庭の生け垣の葉っぱの色を変えたいなぁ」とか,絶対に潜在的に要望があると思う.今はそんなこと簡単に出来ないから,望もうとさえ思わないけどね.

つまり,こんな未来が来る.

…とここまで来て,記事が長くなったし未来予想については書きたいことが更に長くなりそう.なので次回に回します.記事を予め2回に分けて書くなんて初めてだ笑.

コメントを残す

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。