“キュレーション” 亡き今、輝き増す呟きの間

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キュレーションって何だっけ?

ちょっと前に、キュレーションメディアって流行ったよね。Google トレンドによると、「キュレーション」が最も検索された (つまり、話題だった) のは 2016/12。この直前の 2016/11/29 は、DeNA が自身の卑劣なウソ医療サイト Welq の閉鎖を発表した日だ。2016/12 の月間の検索量を 100 としたとき、初めて「キュレーション」の検索量が 20 を越えたのが 2014/06 で、最後に 20 を越えたのが 2017/06。わずか 3 年の短い輝きだった。

20 を基準にする根拠は特に無いです…

HR Pro の「キュレーション」の説明は、とてもよくまとまっている。そもそも語義がしっかりと確定してない曖昧な概念だし、色んな説明が可能だとは思う。それでも僕がこの説明がいいと思った理由は、 DeNA の Welq 問題にきちんと言及していて健全な批判精神を感じたから👍 まあ下の引用には含めてないんだけど。

「キュレーション(Curation)」とは、インターネット上の情報を、特定の視点を持って収集、選別、編集することで新しい価値を持たせ、それを共有することを意味する言葉。(…)

キュレーションが注目されるようになった背景にあるのは、インターネット上で大量の情報があふれかえる状況に、TwitterやFacebookなどのSNS台頭によるソーシャル化、モバイル化が拍車をかけ、玉石混淆の情報の海の中から欲しい情報を見つけようとすると、相当な労力を要するようになったこと。

キュレーションとは | 人事用語集・辞典 | 人事のプロを支援するHRプロ

この説明の「ソーシャル化が情報発見を困難にした」の部分については、僕は反対の考えを持ってる。実際は逆で、Twitter を初めとした social media の台頭によって、以前に増して情報取得は容易になったと僕は感じてる。social media には、情報のハブとして大きな「功」がある。参照に値しない電子のゴミを増やした「罪」も、もちろんあるとは思うけど。

Twitter 以前のサイト発見は偶然に依存

Twitter 以前は、人のブログを発見する過程は今ほどシステマチックじゃなかった。例えば “構ってモワ” という造語を紹介するあるブログの記事を見つけた過程は、全く再現性がない。僕は 2011 年頃にこの記事を発見し、この独特な日本語とフランス語の合成語を真似して「写真家モワ」という記事も書いた。

様々な人と話していると、何の話題であろうと、必ず自分の体験や経験に引きつけて、自分の話を始める人が少なからずいるものだ。(…)

これを私たちは、「構ってモワ」な人、と称している。自分に常に注目していて欲しい、構って欲しい、という意味の「構って」と、フランス語の「私に」に当たる「モワ(moi)」を組み合わせたものである。

勝手に日仏ちゃんぽん (1) – つまみ食い

便利なサイト発見の “仕組み” がない中で、面白いブログを発見するのは難しかったに違いない。全部でわずか 23 記事しかないこのブログを、当時の僕はどうやって発見したんだろう?大学でフランス語を第二外国語として履修してたから、関連のブログを探してたのかな。いずれにしても Twitter がある今のほうが、こういうブログを見つけるのはいくらか簡単そうだ。

面白いサイトとの出会いが貴重だったからこそ、嬉しい出会いはよく記憶に残る。上の例の他にも、「ないものねだり」の対義語「あるものおごり」を提唱するとあるブログもそう。上の例と同じく、これに触発された記事も書いた。この記事を書いた 2014 年頃には、すでに僕も Twitter を使い始めてはいたんだけど😎

「ないものねだり」の対義語は「あるものおごり」にしよう。

汚名返上:2009年10月05日

Twitter を上手に使って情報収集!

最近では、多くの人にとって主要な情報源は social media だと思う。例えば、僕が『すごい廃炉』という本を知ったきっかけも、プランクが米国陸軍の試験に採用されたのを知ったきっかけも、『会計の世界史』という本を知ったきっかけも、全部 Twitter だった。Twitter なら、能動的に情報の海に駆り出さなくても、自然と興味ある面白い話題が降ってくる。なんて便利!

キュレーションメディアの退場が、「情報のハブ」としての social media の重要性に拍車を掛けたかもしれないね。ちなみに、Welq のトップページだけは今も維持されている。その真摯さに、ちょっと DeNA を見直した。

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