浦島太郎。

あるところに、水野左千夫(28)という男がいました。
この左千夫という男、仕事もしなければ学校にも行かない。毎日毎日、両親の遺産を食い潰して生活しておりました。
ある日、左千夫が海沿いを“輪になって踊ろう”を口ずさみながら歩いていると、一匹の亀が駐留アメリカ軍の兵士に苛められていました。
米兵A『ヤーイヤーイ、オマエノカアチャン、ドリカムノギター!』
米兵B『ヤーイヤーイ、your farther is optimistic about everything.』
米兵C『ヤーイヤーイ、オマエノニイチャン、ミントアジ!』
居ても立ってもいられなくなった左千夫は、その集団の中に入り、亀を救出しました。
『ありがとうございました』
亀はお礼を言いました。
『へっ。礼には及ばねぇよ。当たり前のことをしたまでだ』
左千夫は人差し指で鼻を擦りながら、精一杯、格好つけました。
亀『助けてもらったお礼に、何かお返しがしたいのですが。私について来てくれませんか?』
左『どこ行くん?』
亀『行ってからのお楽しみです』
それきり、亀は黙ってしまいました。
しばらく悩んでから、左千夫は『ん。いいよ~』と誘いに乗りました。
そして、左千夫は亀の背中に乗って、出発しました。
左『どこに行くのかな?』
亀『だから、着いてからの……』
左『君に聞いてないから』
これと全く同じやり取りを何回か繰り返した後、左千夫は目的地に到着しました。
左『ここはどこですねん?』
亀『竜宮城ですよ』
左『竜宮城?』
亀『まぁまぁ、とりあえず中へ行きましょう』
亀に促されるままに中へ入った左千夫は驚愕しました。なかは一面ピンク一色で洋モノの女優みたいな人達が狂気乱舞していたのです。


左『ここは……一体……』
亀『ここが竜宮城です』
左千夫は完全に、空気に飲み込まれていました。
亀『さぁさぁ、姫に会いに行きましょう』
そう言われながら、左千夫は亀の案内で姫に会いに行きました。
姫の部屋は、他の場所よりもいっそうと強いピンクで、目を開けているのも辛いくらいです。
左『あなたが姫?』
亀『左千夫さん、それは加湿器です』
姫『私が姫……いえ、乙姫です。あなたが私どもの亀を米兵から救ってくれたのですか?』
左『えぇまぁ……』
左千夫は人差し指で鼻を擦りながら言った。
姫『それは有難いことです。お礼として、こちらで接待致します』
左『ほんまですか?』
それからの時間を左千夫は桃鉄で1Pvscom3で99年プレイをしたり、ハリーの眼鏡を魔法で治してあげたりしてとても楽しく過ごしました。毎晩の様に竜宮城には左千夫と乙姫の引き笑いがこだましていました。
そんなある日のことです。
左『乙姫さん。そろそろ私は帰らねばなりません』
姫『いややわぁ、もうちょっといてよぉ。まぁあんたが帰るっていうなら仕方ないわぁ。』
乙姫はベロンベロンに酔っ払っている。
姫『じゃあお土産にこれ持ってって』
そう言って、乙姫は左千夫に箱を渡した。
姫『これは絶対に開けてはなりませんよ』
開けてはいけない箱を渡す……頭おかしいんちゃうか?
と思いつつも、左千夫は玉手箱を受け取り、地上へと帰って行きました。
しかし、同じ海岸に出たはずなのに、数日前とは全く景色が変わっていました。草木は枯れ、人は倒れ、空には戦闘機が飛び交っいます。
左『ここは……』
左千夫が竜宮城で数日間過ごしている間に地上では数百年が経っていたのです。
あまりの悲しさに左千夫は玉手箱を開けました。なかには、沢山のポロシャツが詰まっていました。
左千夫の目から涙が零れました。
その涙はやがて、大地を潤し、川となり、花を咲かせ、人を呼び、文明が栄えた。

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