🎮 Switch プロコン、バラして遊ぶ 🪛

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Switch のプロコンを分解してみた

Switch のプロコンの中身を見たいからバラしてみた。ちなみに、分解したのは任天堂の純正プロコンではなくて、互換品の AGPTEK S205 です。

AGPTEK S205 の前面と背面
裏蓋を開けると見える電池は 3.7 [Wh] = 3.7 [V] * 1,000 [mAh]
基板中央の大きい石が制御 IC かな (後述)
ジョイスティックの部品から伸びた細い棒がキャップに差し込まれてた
Joystick module の筐体。押し込みは外のボタンで検出するんだね
基板表側の各ボタンのスイッチは、シリコーンに覆われてる
L1/R1 ボタンの基板は独立。カバー内部の導体の接触で、押下を検出するのかな?
L2/R2 ボタンは、樹脂のトリガーもろとも主基板にネジ止め固定
十字キーだけ他のボタンと構造が違う。押下検出用の導体も一緒に基板実装
全体像はこんな感じ
これは Bluetooth アンテナと制御 IC?
基板の左右にあるモーター。振動フィードバック用だね
ボタンたち。+ と – の位置は、正しくは逆😂
筐体も含めて全部バラバラにした!

PS4/Switch 両コントローラ対応の制御 IC

分解で発見したことの 1 つは、互換コントローラに定番のマイコンがあること。これは (おそらく) Innosystem が製造するマイコン MP01010 で、AGPTEK S205 に実装されてた。Innosystem 社はゲーム周辺機器を製造販売してるようで、制御 IC も開発してるのかな。

Innosystem MP01010 のチップ表面

このマイコンは、PS4 の周辺機器によく使われているらしい。実際に、PS4 コントローラ背面に連射ボタンを増設する周辺機器での使用例と、Terios 社による PS4 互換コントローラでの使用例を見かけた。前者の型番は (たぶん) M.S.000099 で、後者は不明…。

同じマイコンを使った製品の概略の回路図も発見した。48-pin である点、MP01010 と記載がある点から、AGPTEK S205 のマイコンと同一と判断できそう。回路図の見方を知らないので、詳細は不明。紙面に「型番 MTF0378」とあるけど、ググっても製品を見かけない…🤔

ピンアサインは、これを見ると分かるのかな?

なんで分解したいの?

分解すると、いつも使ってる身近なものの知らなかった裏側を知れて楽しい。例えば、制御用のマイコンが PS4 と Switch で共通ということとかね。分解したい動機が分からない人はこの記事を読んでないと思うけど (笑)、念の為言語化してみた。

Switch プロコンの他に、使わなくなって不要な NFC カードも分解して遊んだ。スマホアプリ NFC Tool (Google Play) で NFC を読み書きしてみたり、カードを切って内蔵された銅線を観察したり。IC も内蔵してるはずと思うけど、そう言えば見なかったな… (遊んだの 3 月だから詳細は忘れた)。

切った NFC カード。断面に銅線が見える?
(左) 銅線に垂直に切断、(右) 銅線に平行に切断
切断する前にアプリで遊んだ (たぶん書き込みは成功)

蛇足

ちなみに、今回分解した AGPTEK S205 は終売してますので悪しからず…🙏 (2023 年 6 月 1 日現在)

Amazon もう取り扱いが無いらしい

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