※鳥山明より
孫悟空が発した最強の洒落を覚えているだろうか。漫画では少ししか触れずに、何故あれで界王が笑ったのか読者には上手く伝わっていないと思う。この場を借りてあの洒落を説明しよう。
説明と言っても大した事ではない。あれには前後が存在する、と言う事を説明するだけだ。もっともその”前後”が鍵を握っているのだが。
悟空があの時喋った洒落の前後を軽く説明しよう。悟空がラディッツと戦う以前の事だ。それは悟飯が生まれるのよりは前で、ピッコロを倒したのよりは後の事だ。
チチと幸せに暮らす日々にも甘んじず、せっせと鍛練を積む悟空。ピッコロ戦では最後の最後にたまたま舞空術が発動し倒せたものの、今だに上手く扱えていない。
だから悟空は舞空術の練習をしていた。何度やっても上手くは飛べない。そしてまたあの日も日が暮れた。チチの手作りの夕飯を腹に入れたらまた訓練だ。そう思っていた。
しかしあの日チチは良いタイミングだった。ちょうど周期のものが近付いていたのだ。今宵こそはと悟空をベットへ誘った。チチもそろそろ子供が欲しかったのだ。ちなみにその時の子が悟飯なのだが。
断り切れない悟空は仕方なく誘いに乗った。そして二人でベットに入った。そこで悟空とチチは半端じゃなく力強く愛し合った。それはもう凄かった。鍛練を積んだ悟空は(しかもこの頃はまだ知らされていないが、サイヤ人である事もあり)とてつもないパワーでピストン運動をした。
チチはその間幾度となく潮を噴いたそうだ。手マンでもなく、オモチャでもなく、いちもつだけで潮を噴かせるのだから、相当だろう。
あまりの衝撃に布団は一瞬浮き上がったのだ。何度練習しても使いこなせなかった舞空術が、今ここに完成したのだ。驚きを隠せない悟空はその時の事を忘れない。
『フ、フトンが……
ふっとんだ!!!』