【Ubuntu】TeXworksを使おう!

最終更新日

インストールするの,結構大変です.頑張ろう.

1) texliveとTeXworks本体のインストール!

texliveというものがある.実態は何なのか僕はあまりよく分かっていませんが,「Linux で TeX (LaTeX?) を動かすのに必要なパッケージ群」みたいな感じで認識してる.まぁとにかく要るのでインストールします.端末で以下を入力してエンター.このインストールはめちゃめちゃ時間がかかる.俺のPCで約20分位かかりました.のんびり気長に待ってね.

sudo apt-get install texlive-full

これが正常に終了すれば,既にTeXを編集する開発環境(TeXworksとかTeXstudioとか)なんか無くてもTeXファイルからpdfを作成することが可能っぽい.以下の作業で実験できます.

i) 以下の文章をテキストエディタにコピペし,ホームディレクトリに test.tex という名前で保存

\documentclass{jarticle}
\begin{document}
日本語 \LaTeX
を使って文章を書く。
\end{document}

ii) 以下のコマンドを端末から実行

$ cd ~
$ platex test.tex
$ dvipdfmx test.dvi

iii) ホームディレクトリ内に test.pdf が生成されていれば成功!

PDF が生成された!

もう要らないと思うので,今作成したファイル(と,TeXコンパイル時に自動生成された中間ファイル)は削除してしまって構いませんよ.あ,でも test.tex はまた後で使うので,残しておいてね.

これが済んだら,UbuntuソフトウェアセンターからTeXworksをダウンロード&インストールしましょう.apt-get を実行中は,ソフトウェアセンターでのダウンロードが進行しないっぽいです.俺今回初めて知ったよ笑.端末で上のコマンドを実行してすぐにソフトウェアセンター行って,TeXworksをダウンロードしようとしても,apt-get が終わるまで何もしてくれないのね.

2) シェルスクリプトの作成と配置!

さて,TeXworksのインストールが完了したわけだけど,デフォルトのままではtexファイルをコンパイルしてpdfファイルを出力することが出来ない.ここからもう少し追加の作業が要る.以下の文章をテキストエディタにコピペして,ホームディレクトリに pdfplatex.sh と言う名前で保存.

#!/bin/sh
platex $1 || exit 1
dvipdfmx $1 || exit 1

そしたら以下のコマンドを端末で実行.

$ cd ~
$ sudo mv pdfplatex.sh /usr/local/bin
$ cd /usr/local/bin
$ chmod a+x pdfplatex.sh

これで今作成した pdfplatex.sh/usr/local/bin/ に移動し,このLinuxのすべてのユーザが実行可能になりました(たぶん).実際にファイルマネージャアプリから実行権限(?)を確認すれば,「プログラムとして実行可能」にチェックが入ってると思います(自信ないので確認してね).

プログラムとして実行可能に変更

3) タイプセットの設定!

さて,最後の作業です.実際にTeXworksを起動して,先ほどのシェルスクリプトを読み込ませる設定を行います!TeXworksを起動して,「編集>設定」と進んでください.

画像の箇所を参考にしてみてね

やることは2つ.どちらも設定ダイアログの「タイプセット」のタブで行います.

  1. 「TeXおよび関連プログラムのパス」で /usr/local/bin を最上位にします.右側の上向き矢印ボタンを押してね
  2. 「タイプセットの方法」で pdfpLaTeX の設定を変更する(僕の環境では最初から「pdfpLaTeX」はなかったので,右下のプラスボタンから新規作成したよ).「pdfpLaTeX」を選択して「編集」ボタンを押し,次のように設定.
    1. 名前: 「pdfpLaTeX」
    2. プログラム: 「pdfplatex.sh」
    3. 引数: 「$basename」(右下のプラスボタンから追加して編集)

これでおしまい!お疲れ様でした!

試しに,最初に作った test.tex をドラッグ&ドロップで読み込ませて,タイプセットさせてみよう.このとき左上のタイプセットの方法を,今設定した「pdfpLaTeX」になっていることを確認してね.

うまく出来たかな?

UIのカスタマイズ!

さて,これで基本的にはUbuntuにTeXworksをインストールして使うまでのやり方の説明は済みました.でも「何でこのTeXworksのスキンは黒いの?てかよく見るとシンタックスハイライトの色もちょっと変わってる?」と思いませんでしたか?

かっこいいダークテーマ

これについては(この記事は長くなったので)別の記事で解説します!以下の記事で解説します!ぜひ読んで,俺と同じカッコイイTeXworksを作りましょう!

参考文献

この記事は下記 2 つの記事に書かれてる内容を,俺なりに噛み砕いて書き直すものです!だからこの記事で不明な点があれば,引用元の記事にあたってみるのがいいかもしれないです.

UbuntuでTeXを使う需要は大きくあるよね.そのための道のりは,結構長い.この記事もそれに併せて長くなってるけど,できるだけ易しく書くつもりなので参考になれば幸い.

5件のフィードバック

  1. $ cd ~
    $ sudo mv pdfplatex.sh /usr/local/bin
    $ cd /usr/local/bin
    $ chmod a+x pdflatex.sh
    のところですが、最後の行は
    chmod a+x pdfplatex.sh
    ^
    のようですね。

  2. たけしさん
    コメントありがとうございます.確かに指摘の通りですね...
    訂正しました!

  3. 上記の表記ではコンパイルできません。Arch Linux , Manjaro Linuxです。
    以下のようにすればできます。pdfplatex.shの内容:

    #!/bin/sh
    platex -synctex=1 “$1” && \
    dvipdfmx “`basename “$1″ .tex`”

    pdfplatex.shの内容owari
    引数: 「$basename」(右下のプラスボタンから追加して編集)+関連パスは /usr/local/bin

  4. Linuxではpdfplatex.shの内容だが

    #!/bin/sh
    platex -synctex=1 “$1” && \
    dvipdfmx “`basename “$1″ .tex`”

    となる。Texlive2021の場合

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