オリジナルフォント【タバシケ】完成の記
Tabashikeフォント,遂に完成!
僕はいつの頃からか(おそらく2015年1月ごろから?根っこを探せばもっと前から),「自分でデザインしたフォントを作りたい!」と思ってた.そしてそれが完成したのでお知らせします.フォントの名前はタバシケ,アルファベットのような見た目と読みにくさが売りです!
このフォントを初めて公開したのはもちろんこのブログだけど,1つの到達目標として「自分で運営するInkscapeチュートリアルのYouTubeチャンネル『すみながめ』で,実際にロゴと合わせて使う」というのがあった.それが実現できたのが,今は何より達成感です!
フォントを作る作業は非常に大変だ.少なくとも僕のやり方は大変だ.フォントのグリフ(それぞれの字の形)を一つ一つInkscapeで作っていく.「あ」なら「あ」の形を,「い」なら「い」の形を一つ一つベクター画像で作る.
それからInkscapeのフォント作成機能を使って,それぞれのグリフと文字を関連付ける.Inkscapeでグリフを作成しただけでは,コンピュータは「この図形は『あ』ですね」とか「これは『い』ですね」とかを分かってない.それを1つずつ教え込む.作った文字の数だけ「この図形は『う』ですよ」,「これは『え』ですよ」と,図形(グリフ)をフォントの文字として登録する.
作った文字の登録が済んだらInkscapeのSVGファイルを,何らかのオンラインサービスでttfファイル(True Type Font)に変換する.そして最後にそのttfファイルをFontForgeで編集する.主にグリフの高さの位置とか文字ごとの幅を調整しつつ,フォントの全体的なメタデータを作成するって感じ.フォントの作成日とかね.フォント作成は大変だ,既存のフォントのメーカーさん,ありがとう…!
このフォントは基本的に,Googleの開発したRobotoというフォント(のウェイトBold)を元に,そこに含まれるグリフを改変しながら形を作ってます.調べてみるとRobotoのライセンスはApatche v2ライセンスのようです.
そして,Apatche v2ライセンスのソフトウェアの使用条件はこんな感じ.
必須 | * 著作権の表示 * 変更箇所の明示 |
* ライセンスと著作権のコピーをコードに含めなくてはいけません。 * コード内の重要な変更箇所を明示してください。 |
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許可 | * 商用利用 * 修正 * 配布 * サブライセンス * 特許許可 |
* このソフトウェアは商用目的のために使用してもよいです。 * このソフトウェアは修正してもよいです。 * このソフトウェアを配布してもよいです。 * このソフトウェアはサブライセンスを与えてもよいです。 * このライセンスは全ての利用者に特許権の特別な許可を提供します。 |
禁止 | * トレードマークの使用 * 責任免除 |
* ロゴやトレードマークでの使用は禁止です。 * ソフトウェアは保証無しで提供されます。 |
まだ配布しませんが,これらの情報に関することもしっかりクリアして,公開したいと思ってる.2015年1月ごろから作りたいと思っていたフォントが遂に完成して嬉しいので,とりあえずご報告する記事でした.