MIT の授業動画が面白い

3分割問題に興味を持ったのも,MIT の授業で言及されてたから.
僕は YouTube をすごい頻度で見てるけど,その中で時々何らかのブームが来る.自分の知らないものだと特にハマりやすくて,最近も色んな動画にハマった:
- 甘酒づくり (酒粕の甘酒と米麹の甘酒が存在することすら知らなかった.自家醸造では麹派が主流)
- グラフ理論 (というより早稲田大学の早水先生の授業)
- へちやぼらけ (砕けた口調が楽しいデータサイエンティスト)
- ポケモンソルジャー (ガチ勢とは,勝利のためにことごとく定量的な *科学者* なのだと思い知った)
- メトロイド関連 (新作『ドレッド』のための予習)
- …
たくさんの動画を見てるので例を挙げれば枚挙に暇がないんだけど,最近見てたチャンネルの1つに MIT Open Courseware というチャンネルがある.有名な MIT (マサチューセッツ工科大学) の公開講座のチャンネル.MIT はアメリカの大学なので授業は当然英語なんだけど,英語が分かればこんなに面白い動画も無いと思う.いい時代だよね.
と言ってもこのチャンネルの色んな動画を見漁ってるのかと言うと,そうではないです.実際には見てるのは 6.006 という授業 (の再生リスト) だけ.でもこの授業がちょうど面白くて,計算機科学の入門編として大変勉強になる.特に Erik Demaine 先生が親しみやすい気がして見てて楽しい (授業でギター弾いてる動画もあったな).
この授業から色んなことを (理解できる範囲で) 学んだけど,その内の1つが「3-partition problem」だ.上記の計算複雑性の授業動画の46分28秒あたりから説明のある概念.NP 困難な問題の1つで,SAT と同じようにかなり単純な問題設定だけど,確かに解くのは極めて難しそうだということが (少し考えれば) すぐに分かる.実際 3-partition problem は興味深い考察対象のようで,授業2回 (3-partition I / 3-partition II) にわたって 3-partition problem だけを扱ったりもしてる.
先日突然 3-partition problem について易しい導入と少し詳しい解説を2本も書いたけど,これらを書いた動機は MIT の動画だったのでした.Demaine 先生の授業で知って,これは面白いなあと思ってブログに書いちゃったんだよね.