分かりにくい図を書くあなた,分かってないんですよ
スライドはシンプルに!
以前人から見せられたスライドの図が分かりにくくて呆れたことがある.下の図がその再現なんだけど,何だか物凄く複雑な図を見せられたような気がしませんか?

全部で11個の四角があって,ある四角から次の四角へ矢印の方向に進行していくことを表現したような図.この図は全体が整理されていないから,一見して「始点は A1 と A2 の2つ」「終点は F1 と F2 の2つ」「流れは循環せず,一方通行」みたいな基本的なことすら読み取りづらい.よく見てみればもちろん読み取れるけど,同じ状況をもっと分かりやすく表現できるはずだし,そうすべきだ.
構造を整理する
ある概念があったとき,その概念をシンプルに表現できないなら,あなたはその概念のことをまだ整理して理解できてない.全体像を整理して理解できれば,その概念をシンプルに表現して説明できるようになる.
下に載せた絵なら「始点は A1 と A2 の2つ」「終点は F1 と F2 の2つ」「流れは循環せず一方通行」みたいな基本的な図の構造がひと目で分かる.左から右へ順々に流れていくことが明白だし,実は A1+ と B+ から F1 という終点に辿り着く2本の経路は大幅なショートカットというニュアンスがあることも簡単に読み取れる.

ちょっとこの図示で曖昧なのは,例えば「A2 から B に入った人が,B+ を経由してC に行っていいのか?」みたいなところかもしれない.上段と下段に区別がありそうにも見えるからね (対比を明確にしたデメリットだ).とは言えそれは小さな問題さで,パッと見たときの理解の容易さでは明らかに優れた図示だと思う.
可能な経路を数える
初めに僕が見た図 (僕が呆れたやつ) には記号は振られておらず,実は図中の記号は僕が独自に割り振ったもの.ショートカットする経路を除いた全ての経路で,必ずAからFまでを順に通るように記号を振った.同じ段階の中に留まる移動という微妙なものが2つだけあるので,それには + 記号を付けて表現した.
| 段階 A | 段階 B | 段階 C | 段階 D | 段階 E | 段階 F |
|---|---|---|---|---|---|
A1 → A1+ | B → B+ | C | D1 | E | F1 |
A2 | B | D2 | F2 |
上の表を見れば,ショートカットを除いた経路の数は 24 = 16 通りと分かるね.ショートカットの数は次に書く3通り (= A1+ → F1 × 1本 + B+ → F1 × 2本) なので,経路は合計で19通りだと分かりました (何で数え上げてるんだっけ…?笑)
A1→A1+→F1A1→A1+→B→B+→F1A2→B→B+→F1
2025-09-17 追記
そろそろ時効 (?) なので、元のスライドが何だったかを名指ししても良いかな。出典は Avilen 社の AI サービスロードマップ資料の 1 枚でした。PR Times にも同画像が載ってるね。

当時は僕の AI 研究の熱が高まっていた頃だった。2021 年 3 月には JDLA の G 検定に合格したりね。

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