兄弟仁義。

弟『ねぇ、兄ちゃん?』
兄『どうした?』
弟『僕たち、どこまで行くの?』
兄『どこって、とにかくこの道をまっすぐに行くだけだよ』
弟『この道はどこまで続いてるの?』
兄『そんなの俺にも分かんないよ。ただ行くだけだよ』
弟『ふぅ~ん』
二週間後……。
弟『兄ちゃん、僕もう疲れたよ』
兄『頑張れ!頑張るんだ!』
弟『兄ちゃん、どうしたの急に?』
兄『ゴールはすぐそこなんだよ!』
弟『えっ!?本当に?もう歩かなくていいの?』
兄『そうだ!もう終わる。ほらあそこに丸いのが見えるだろ?あそこがゴールだ』
弟『あそこがゴール?なんか不思議な感じだね?』
兄『弟よ』
弟『ん?』
兄『弟よ。ここからはお前だけで行け』
弟『え?どうして?』
兄『あそこのゴールには一人しか入れないんだ。たまに例外もあるがな』
弟『なんで、兄ちゃんじゃなくて僕なの?』
兄『お前の方が良い遺伝子を残せるからだよ』
弟『兄ちゃん……』
兄『行って来い。安心しろお前は俺の弟だ』
弟『うん。行ってくるよ』
こうして弟はゴールへと駆け込んだ。


二週間後……。
貴弘はボーッとしていた。
一ヶ月前に彼女と初めてのBedを共にしたばかりだ。
貴弘『これで、俺も大人か……』
そんなことを考えていたとき、貴弘の携帯が鳴った。彼女からだ。
貴弘『おぅ、どうした?』
彼女『貴弘、落ち着いて聞いてね』
貴弘『どうしたんだよ』
彼女『貴弘……月のモノが来ないの……』
貴弘『えっ……?』
兄『よくやったな弟よ。これでお前も立派な受精卵だな』
弟『兄ちゃん、僕やったよ!』
こんなとき君ならどうする?

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