漢字の多様性を!自由を!面白さを!

最近アツイ芸人で「厚切りジェイソン」っているでしょ.
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勝手に提唱!「鬱」の略字!

冒頭の画像は何でしょう?彼のネタの一つで「憂鬱」を白板に書きながら「こんな難しい字,覚えるだけで憂鬱になるよ!!」ってのがある.彼が「鬱」の字が難しすぎて激怒しているようなので,僕が勝手に略字を提案します.ぜひ使ってください.
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そんなことやったら,僕がフォローしているRendatさんという文字クラスタの人からありがたいリプをいただきました.金文体ってのなら画数は減らせるけど...読めないねって.確かに,既に省略された字形あるのね笑.

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というのは冗談で笑.僕が勝手に漢字の字体を提唱しても,他の人が使わなかったら誰も読めないので意味ないね.でも漢字の字体というのは常に時代を経ながら変化してると思う.

文化庁の発表資料は興味深い!

つい先日,文化庁が常用漢字の字体・字形に関する指針を発表した.これをざっと聞いた感じでは「漢字の部品について,止めて書いても払って書いても正しい,間違いでないとするよ」という意味の声明だと思う.
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読売オンラインがまとめた画像が分かりやすい.画が長いか短いか,点の向きはどっちか,繋げるのか離すのか,交差するのかしないのか.漢字は線を複雑に組み合わせた文字だから,色々なケースがあり得る.今回の変更の趣旨は,読売オンラインの記事を引用すればこんな感じ.

文化庁の漢字小委員会は,漢字の手書き文字について、「はねる」「とめる」など細かい違いで正誤はなく、多様な漢字の形が認められていることを説明する指針案をまとめた。学校のテストなどでは、指導した字形以外の字形であっても、柔軟に評価するよう求めている。

てか文化庁の出した資料,凄く読み応えがあって面白い.このページの「資料2 常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)(案)」というPDFがあるから,それを読んでみるといいと思う!すごく量が多いけど,図が多いから(この字はこう書くのとこう書くのが可能ですね,みたいな解説)パラパラ眺めるだけでも面白いよ!

多様性って大事だよね

漢字の多様性を認めようというのが趣旨.例えば「命令」の「令」の字,「人」+「丶」+「マ」って書く場合もあるよね?(この記事を読んでいる環境に依りますけど)活字の「令」の下部は「マ」になってないことが多い気がするけど,どうでしょう.
書き文字においては多様性を広く認めるべきだ,というのが今回の文化庁の主張だね.僕はこの主張にとても賛成する.「漢字の多様性」を認めることは,漢字文化の発展に繋がる.現代の日本人は,人間が手書きした文字を読む機会が少ない.それよりコンピュータが出力した文字を読む機会のほうが圧倒的に多いでしょ.機械が出力する文字はだいたい常に一定だから,「漢字に多様性なんかねえよ!認めるも何も,字形はただ一つに決まってるだろ!」とか思ってないかな?
もちろん現在は機械が文字を出力する場面が多いし,今後もその傾向は変わらないと思う.でも漢字は人が手で書いて育ててきたもの.人が書きやすいように進化してきたもの.活字が決定的に手書き文字と異なるのは,活字は「読みやすいように進化してきた」ということかな.活字を書く(という言い方はおかしいかも知れないけど)のは機械だから,書きやすさはそもそも考慮されてないんだね.

僕だけじゃない.他の人も大事にしてる「多様性」

例えばこのツイート.僕はこのツイートを読んで初めて知ったけど,「語彙」の「彙」の字の上部の「互」っぽ箇所を「ヨ」と書いてもいいそうだ.これはこの人だけが言ってるわけじゃなくて,文化庁の字体・字形案の資料にも記載がある.そこで読んで,二重チェック的に「あ,この人が勝手に言ってるんじゃなくて,本当にあるんだ」と,僕自身も確信を得た.

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昔はコンピュータなんか無かったから,みんな好き勝手に伝わる範囲で漢字を書きやすくアレンジして書いてたんだと思う.コンピュータが発明されて,人間の自由度が下がるなんてバカバカしいね.コンピュータに縛られるんじゃなくて,コンピュータの側を人間に寄せていくのが進化として正しい.だってコンピュータはただの道具なんだから!
そして,漢字もただの道具です!人間の使いやすいように進化していくべきだし(それはつまり,混乱を上手ない範囲で多様性を認めるという意味),そのほうが「漢字文化」そのものが面白くなる.多様なことは面白い.「へぇ!君,その字をそんなふうに書くんだ!」って思ったことあるでしょ.その感動の機会をいたずらに奪っても豊かにならないと思う.
漢字の多様性を認めるのは,「あくまでも読める範囲で」という限定があるのは当然.漢字が道具である以上,機能を持たない道具になってしまっては困るのでね.そんなわけで,漢字の多様性,賛成です!//platform.twitter.com/widgets.js

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