たんぽぽの争奪

蒲 公英(カマ キミヒデ)は中学の頃はバリバリの野球人だった。1年生ながら背番号はなんと11番、ポジションは投手。次期キャプテン候補だなぁ(笑)、とか先輩に言われちゃあヘヘヘ…ってゴマカしてきた。
しかし成績はチーム抜群。去年エースを任された、今の2年生にも勝るピッチングを見せた。防御率は0.000009。打率は10割をキープ。3打数5安打は当たり前、3打数○安打も。ホームランボールをキャッチした子の妹の名前が既に書いてあるサービスも。ネクストバッターサークルからの打点は5。敬遠も公英にはホームランコース。
まさに、あの”イチロー”のような奴だった。
次期キャプテン候補という冗談も現実味を帯びて来たある日。新入部員がきた。転入生だ。そいつの名前は近藤。そいつもセンスが天才的で、公英とキャプテン候補として対等に張り合ったのだ。
そう、近藤は公英とキャプテンポジションを賭け、争奪するのだった。


『てめぇ、転入生のくせにキャプテンなんて100年早いぜ…ッ!!』
『ふっ、笑わすなよ。技術で言えば俺の方が上回るしな。俺が適任だ!』
『いやいや、俺には先輩も後輩もいる。ここでは俺の方が人望があんだよ。おめぇにゃムリさ。』
『言うねェ。悪いが俺は転入してまだ幾らも経たないが彼女も出来てんだぜ?引き寄せる力は俺にあるんだよ!!』
『野球と彼女は関係ねぇ!!しかもな、俺は今こそ彼女はいねぇが、前は吉間とも付き合ってたんだぜ!?しかもハダカの関係までな!!』
『…くっ…。おぉ、俺はまだヤってないさ。けどな、てめぇはゴム無しでやったんだろ!?クソッタレめ!!お前は中絶の苦しみが分かんねぇからそんな事が出来んだ!!俺には出来ない。ゴムなしなんて。』
『ゴムありだよ、カス!!そんなもんコンビニでも売ってんだろ!?
…あ。恥ずかしいとか思って買えねぇのか!?』
『…んなことねーよ…!』
『オイオイ、言葉に勢いがねぇよ?どうした?出来ねぇか!?コンドーム買って来いよ!?』
『うっせーな畜生!!関係ねぇだろコンドームは!!キャプテンの座は俺んだ!!』
『コンドームも買えねぇ意気地無しが、男だらけの野球部をどう引っ張んだ!?』
『関係ねぇことを話しやがって!!そんならもう力ずくで分からせてやるよ!!』
『おお面白ぇ!!真っ向勝負か!?いーじゃねーか!!
近藤、向かって来いよ!!』
近藤、向かって来いよ!!
が、
→コンドーム買って来いよ!!
に聞こえた近藤はこの争奪戦に敗れたそうだ。

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