たんぽぽの円滑

みっともない思いをしたのは蒲 公英(カマ キミヒデ)です。蒲が中学生の時がそれです。野球部に入っていた蒲の試合の日の事です。投手は蒲です。捕手は近藤です。何かもが円滑に行かなかったのがあの日です。
後輩である一年生は荷物を持ちます。たくさんの道具が捕手用の物です。その中に居たのはレガースを忘れた一年生です。仕方無いのでレガース無しで試合をしたのがあの日です。
あの日は遠征試合です。良かった事は往路でそれに気付いた事です。もう遅いのは現地で気付く事だからです。急いで取りに行かせたのが蒲です。キャプテンは蒲だからです。
そわそわしながら待ったのが近藤ですが、忘れた彼は戻ってこなかったのが悪い事です。今日の試合を台無しにしてしまうと嘆いたのも近藤でした。しかし蒲はそれをなんとかなだめ抑えたのが良い事です。
しかし更に、キャッチャーミットを忘れた者もありました。誰かと言うとそれが問題なのです。近藤がそいつです。忘れたのが捕手自身とはどうしようもないあほうです。
しかしどうする事もなりません。もう遅いのは、現地に到着したからです。仕方無いのでキャッチャーミット無しで、普通のオールラウンドのグローブでキャッチャーをしたのがあの日です。
試合中、恥ずかしかったのは蒲です。『なんだあのキャッチャーは!?ナメてんのか!?』と言ったのは相手チームの監督です。抑えられぬ事はキャプテンである蒲が人のミスで恥ず事です。言った事は、その監督が続けてです。
『全くキャプテンは何を…!!
…あれがホントの”ミットも無い”チームだな…!!』
…ッてね!!

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