たんぽぽの七月

段出 梨緒(ダンデ リオ)は中学の思い出作りに七月にクラスの友達数人でプラネタリウムを見に行きました。
その時、プラネタリウム館は特別週間で、星座の他にもオーロラや流れ星など素敵な夜の気分を味わわせてくれるという最高の企画があり、おかげでみんなにとても良い思い出が出来ました。
帰り道で綺麗だったねーと梨緒が友達の鬼対 安蘇子(キツイ アソコ)と喋っていると、大祠原 鄰(オオシバル タダ)が口を挟んできました。その子はちょっと変わり者で何で今日呼ばれたんだろうって感じの子でした。男子からは科学野郎と呼ばれていました。
で彼は流れ星について、科学的に解説し始めました。隕石が大気圏に突入した時の摩擦熱で発火し、光を放つんだよ。ってかなり空気読めない子です。せっかくロマンチックな気分だったのに台なしでした。
気を取り直して今度はオーロラの神秘さを語りました。不思議だねー、綺麗だよねー、どうなってるんだろうねーって。
そしたらまた科学野郎が解説し始めました。太陽嵐によって放出された大量の電子が地球大気中の窒素ガスや酸素ガスなどの分子に衝突して発光するんだよ。ってホントに空気読めない子です。仕組みなんか話題じゃないのに。
Kagaku Yarouはそのイニシャルの通りKYだった。

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