軽薄至極の具現体

概ねまとまりに欠けた稚拙な作文に終始すると思う。
今日は先週からの友達と本日最後の講義を受け終えてから、帰路に立つ前に暫くの談話の時間を設けてみた。彼は一浪して入学したため俺より一つ年齢が上回る形式的な先輩だが、気さくに話せるいい同級生であった。
そこへ悪の組織(誇張)がやってきた。彼はその組織に面が割れたような体で、組織の者と会話を開始した。悪の組織は表向きには合唱サークルで、大学から活動費用などの経済的な側面からの援助を賜っているが、彼らはその大金を側溝に掃き捨てるが如く、また湯水の如く、酒代に費やすのだ(誇張)(けど半分は事実)。
そこのサークルの飲みは派手で過激、かつサークル員らは全て喫煙者なため、まだ反抗期を逸し切れない半端なチンピラ学生には憧憬の的となり得るのたろう。いかにも成り上がりの雰囲気を醸す即席虚勢野郎などは既にそのサークルへの加入を浅はかにも決断したらしかった。
そこで悪の組織の者どもは俺の友達に毒牙を突き立てる。
『お前も入れよ』
金魚の糞と化した新米チンピラも、いかにも己が優位に立っているような口ぶりで、ヤニに汚染され尽くし、文字通り身も心も滅ぼされた醜い口吻から悪魔の言語を吐き出した。
『合唱とか全然やらなくて済むし。飲みもサイコーだし。マジお前も入れって。練習とかだりいから行かなくても大丈夫だから。』
俺はがっかりした。
仮にも優秀と称されることの頻繁なこの大学の、過酷な入学試験を通過可能な素晴らしき明晰な頭脳を持ち合わせていながら、未だに『だるいからやらない』とか『やらないで済む』ことを美徳としてしまうような、典型的な受け身人間へと成り下がってしまったのは、学力と、本当の意味での「頭の良さ」には相関関係が存在しないという、人間の本質を暴くことによる一種の落胆のような気分にさせられるのだった。
おわり。
ちなみに僕は受験を通して一回りも二回りも大人へ成長できたことを自負しております。

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