グラフの描き方

グラフは強力だ.しかし無力だ.
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前置き

上に載せたグラフで,意味が分かる人はいないでしょう.今回の記事は,このグラフの意味を解説する記事ではありません.「グラフとは強力な道具だが,同時に非常に無力な道具だ」という事実を最近学習したので,それを報告する記事.重要なことは2点ある.

1,情報量を自覚せよ!

グラフで伝えられる情報は膨大だ.このグラフを表にまとめると,次のようになる.これだけの情報を,パッと一つの絵で表現してるんだ.これだけの情報を一度に表してる.「グラフ1枚の情報量は,想像以上に膨大である」ということを自覚することが非常に重要.
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「この表を読め」と言われたら面倒だけど,「このグラフを見ろ」だったら面倒じゃないよね.それはグラフが情報を視覚的に表現して,見る者の負担を著しく軽減してるから.この点でグラフは非常に強力な道具.グラフなんて見慣れてるからすいすい飛ばしてしまうけど,実はものすごい情報量がそこには詰まってることを知らないといけない.これがまず1点.

2,注目点を明記せよ!

グラフが膨大な情報を持つことを理解出来たら,次に「グラフを見せるときに何に気を付けるべきか」が自ずと見える.これは先ほどのグラフに加筆して,何に着目するべきなのかを明らかにした絵.
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最初に見せたのと比べて,何に注目すればいいのか明らかで,見やすくなってるでしょ?(意味は分からなくていいけど,重要なことは①と②の2つあるんだな...ということが伝わったはず.冒頭のグラフからでは分からなかったでしょ).
グラフの持つ膨大な情報の内,何に注目するべきなのかは初めて見る人には分からない.なぜなら情報量が膨大だから.その点で,グラフは無力.膨大な情報を一目で分かるように示せるけど,膨大な情報の中でどれが重要なのかまでは示せない.
知らせたい情報を一目見て分かるようにするには,(表でなくグラフで示すことはもちろん)グラフの中に要点を書き込むことが必要.グラフだけ見せて「はい,これで分かりますよね」ってのは説明としては雑すぎる.これが2点目.「グラフの中に伝えたい要点を書き込むべき」

まとめ

以上2点でグラフの強力性と無力性をまとめました.「膨大な情報を一目見て分かるように示せる」という点では強力な道具だけど,「示した情報が膨大で,何に注目すべきか混乱させる」という点では無力.長所を最大限に利用し,短所を最大限補うには,上で示したように,グラフ内に要点を書き込むことが重要だと思った.

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