歯の漂白して良かったこと & 悪かったこと

良かったこと: トーンが A3 から A1 に明るく🦷✨
歯医者で歯を漂白したら、トーンが A3 から A1 に明るくなった。歯の色は、数が小さいほど明るくて、英字は色の系統を表す (A は赤茶系、B は赤黃系、C は灰系、D は赤灰系)。これはドイツの歯科器具メーカー VITA の色見本 VITA Shade Guides にある色名で、歯科業界で標準的に使われてるものらしい。

人から「歯、白いね!」と言われたのは嬉しかった😊 それくらい A1 は白い。僕はコーヒーが好きでよく飲むから、歯の色は少し気になってた。後述するように、実際には元の歯の色 A3 は日本人では平均的で、僕の歯は別に着色が酷いわけじゃなかったんだけどね。
悪かったこと: 通院頻度が高すぎる😷
2 ヶ月の間、2 週ごとに歯医者に通うのは面倒だった。僕が選んだホームホワイトニングでは定期的に状態確認の通院が必要。歯医者で施術するオフィスホワイトニングなら通院は不要だけど、1 回で完結するために漂白剤の濃度が高く、歯に染みたら嫌なので選ばなかった。
定期的な通院では、漂白剤の追加購入を勧められてめんどくさい。当初 2 ヶ月ほどで使い切る計画で購入した漂白剤を使い切る頃「ここで止めるとまた歯の色戻っちゃいますよ~」とか言われた。もう要らないので断ったけど、勧めを断るのって心理的に負担だよね😒
そもそも、僕の元の歯の色 A3 は別に黄ばんだ色ではなかったようだ。日本人の平均的な色味が A3 とか A3.5 とかだそうで、気にして漂白するほどじゃなかった。まぁ物は試しなので、やってみて初めてそれが分かったのは収穫だったね。
歯の漂白の流れ
漂白するには、まず歯医者で歯型を取る。口の中に弾力のある餅みたいな物を詰めて、30 秒ほど待つと固まって歯の形を写し取れる。それを元に、漂白で使う歯型を制作してくれる。制作には 2 週間くらい待ったかな。

歯型取りから 2 週間後に再び歯医者を訪れ、完成した歯型と漂白剤を受け取る。使う漂白剤は Opalescense PF の 10% と 15%。始めに低刺激な 10% で薬剤が歯に染みないかを確認して、大丈夫ならより効果の強い 15% に進む。成分は過酸化尿素、窒化カリウム、フッ化物イオンなど。

歯型のそれぞれの歯の表側に、注射器から置くように少量の薬剤を注入する。それを夜寝る前に歯に嵌めて、一晩して起きたら外す。1 本の注射器で約 14 回 (= 2 週間) くらい使えるかな。最初は歯型を嵌めた感覚が気持ち悪くて寝づらかったけど、もう何度もやったので流石に慣れたね。
歯の色見本を RGB 化したい…!
僕の歯の色の変化を端的に可視化するために、A3 と A1 の色を並べた画像を作りたいけど、色味は RGB で表現されてないみたい。VITA Shade Guide の色は標準的にはマンセル値で表示されるようで、色見本の仕様をミシガン大学の Web Archive で見付けた。CIE xyY と CIE Lab もあるけど、これらを上手く RGB に変換できない…😢
Vita shade-guide colors
_________________________________________________________________
Munsell Chromaticity
notation coordinates CIE L* a* b*
(ref 151) (ref 152) (ref 151)
_____________ _____________________ ___________________
Shade H V C Y x y L* a* b*
_________________________________________________________________
A1 4.5Y 7.80/1.7 55.92 0.3352 0.3459 79.57 -1.61 13.05
A2 2.4Y 7.45/2.3 49.95 0.3468 0.3539 76.04 -0.08 16.73
A3 1.3Y 7.40/2.9 48.85 0.3559 0.3593 75.36 1.36 19.61
A3.5 1.6Y 7.05/3.2 44.12 0.3627 0.3657 72.31 1.48 21.81
A4 1.6Y 6.70/3.1 38.74 0.3633 0.3658 68.56 1.58 21.00
B1 5.1Y 7.75/1.6 54.76 0.3336 0.3447 78.90 -1.76 12.33
B2 4.3Y 7.50/2.2 50.97 0.3437 0.3549 76.66 -1.62 16.62
B3 2.3Y 7.25/3.2 46.91 0.3611 0.3669 74.13 0.47 22.34
B4 2.4Y 7.00/3.2 43.38 0.3620 0.3678 71.81 0.50 22.15
C1 4.3Y 7.30/1.6 47.16 0.3361 0.3462 74.21 -1.26 12.56
C2 2.8Y 6.95/2.3 42.12 0.3487 0.3563 70.95 -0.22 16.72
C3 2.6Y 6.70/2.3 39.11 0.3499 0.3569 68.83 -0.01 16.68
C4 1.6Y 6.30/2.7 33.77 0.3600 0.3622 64.78 1.59 18.66
D2 3.0Y 7.35/1.8 48.71 0.3391 0.3473 75.27 -0.54 13.47
D3 1.8Y 7.10/2.3 44.48 0.3482 0.3534 72.55 0.62 16.14
D4 3.7Y 7.05/2.4 43.45 0.3492 0.3591 71.86 -1.03 17.77
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H hue
V value
C chroma
Y lightness
x and y hue and chroma
L* lightness
a* hue and chroma on a red/green scale
b* hue and chroma on a yellow/blue scale
CIE Lab を RGB に変換するコードを適当に ChatGPT に書いてもらったけど、変換後の RGB は赤すぎて実際の僕の歯の色には程遠い。変換に使う D65 Illuminant を別の照明にすれば、一応結果は変わる。でも標準じゃない Illuminant を使って恣意的に結果をいじるのは僕の意図ではないしなあ。

import numpy as np
# A1 の CIELAB 色空間の値を指定
L = 79.57 # L*(明度)
a = -1.61 # a*(赤-緑成分)
b = 13.05 # b*(青-黄成分)
# CIELAB から XYZ への変換
Y = (L + 16.0) / 116.0
X = (a / 500.0) + Y
Z = Y - (b / 200.0)
# XYZ から RGB への変換行列(D65 Illuminant を使用)
XYZ_to_RGB = np.array([[3.2404542, -1.5371385, -0.4985314],
[-0.9692660, 1.8760108, 0.0415560],
[0.0556434, -0.2040259, 1.0572252]])
# XYZ から RGB への変換
RGB = np.dot(XYZ_to_RGB, np.array([X, Y, Z]))
# RGB 値を 0 - 1 の範囲に正規化
RGB_normalized = np.clip(RGB, 0.0, 1.0)
# RGB 値を 0 - 255 の整数値にスケーリング
RGB_integer = (RGB_normalized * 255).astype(int)
print("CIELAB 色空間 (L, a, b):", (L, a, b))
print("RGB 色空間 (0-255):", RGB_integer)
上記が ChatGPT が出力したコードで、下記がその結果。京都市立芸術大学の藤原隆男氏の資料と見比べると、もしかして CIE Lab → CIE XYZ の変換が少し間違ってるかも?
CIELAB色空間 (L, a, b): (79.57, -1.61, 13.05)
RGB色空間 (0-255): [255 199 173]