禁止による奨励
『4番線ドアが閉まります。ご注意ください。4番線、ドアが閉まります。ご注意ください。駆け込み乗車はご遠慮ください。4番線、ドアが閉まります。』
話すの長い。駆け込み乗車はおやめくださいって言いながらぐだぐだ喋り続けて、肝心のドアはなかなか閉まらない。お笑いだったら完全にフリです。気付かなきゃだめ。
これはお笑いじゃない。でもフリに気付いて応答する奴が絶対いるだろ。こんな逆効果もあり得る注意喚起の構内放送なんか無意味。
Wikipediaに面白いページがある。『鼻に豆を詰めないでください』とかそんなやつ。これね。
見てみると分かるよ。要するに『そんなこと思い付きもしなかったけど、言われてみればありかも!やってみようかな(‘∀’●)』ってなっちゃうような、余分な注意喚起は逆効果だって記事。
いたずらっ子の子供とお買物に来たお母さん、子供に言います。『いたずらしたらだめよ。こないだはキャベツを投げたでしょ。ダメよ。ゴボウを振り回したでしょ。ダメよ。売り物なんだから。
買い物カゴをゴーカートにしてもダメ。値札に鼻糞を付けてもダメよ。いいわね!』
いたずらっ子の子供とそのお母さんは豆売場の前に来ました。お母さんは子供に注意します。『鼻に豆を詰めたらダメよ』
一つ寓話が作れそうなテーマだよな。まあこれは登場するのが人間だから、寓話とは言わないのかもしれないけど。
言ってることは正しいけど、それが逆に悪い行為を誘発することがあるんだよ。やめろって言われたらやりたくなるだろ?ってやつ。
駅で不必要に駆け込み乗車を注意するな。俺さっき『あれまだ閉まってないの?今から駆け込んだら間に合うんじゃね?』って思っちゃったぞ!その構内放送聞くまで駆け込み乗車なんて俺のオプションになかったのに!
これは駅、鉄道にも責任がある。それを回避する努力を怠らないという点で、Wikipediaはかなり優秀な組織だと言えるね。