1バイトフォントを使いやすく変換するFontForgeスクリプト!

1バイトフォントを使いやすく変換!

はじめに
1バイトフォントを使いやすく換するFontForgeスクリプトを公開します.1バイトフォントにお悩みの方のお役に立ちますように(というのは後付けで,本当は自分のため)!
使い方
まず僕の環境を述べます.
項目 | 値 |
---|---|
OS | Linux(Ubuntu 14.04 LTS) |
FontForge | インストール済み |
たぶんWindowsでもMacOSでもFontForgeがインストールされてれば基本的には同じだと思います.あとFontForgeがインストールされていることも前提とします.WindowsだとFontForgeのインストールって面倒くさいですけど,頑張れば何とかなるので調べてね.
1) スクリプト本体 1to2-h.pe
をダウンロード
GitHub または僕の Google Drive からダウンロードしてください.これを ~/
(つまりホームディレクトリ) に保存してください.別にホームディレクトリである必然性は無いんだけど,説明の便宜上.

ちなみに 1to2-h.pe
は『「1」バイトフォントを「2」バイト「ひ」らがなフォントに変換する』という意味です.そのうち「1to2-k.pe」も作って公開するかも(でも思うに,カタカナしかないフォントって打ちづらいと思うんだよね.要るかな?).
2) 1バイトフォントを準備.
今回1バイトフォントを使いやすく変換する例として,ガウプラさんの「リフレッシュ」を使いましょう.「リフレッシュ」はここからダウンロードできます.
こちらも ~/
(ホームディレクトリ)に保存してください.スクリプト本体と同じディレクトリに存在することが必要です.
3) 端末を開いて呪文を唱える
$ fontforge -script 1to2-h.pe ***フォント名***
「***フォント名***」の箇所に変換したいフォントの名前を入れます.今回は「GauFontRefresh.TTF」です.これで完成!変換後のフォントは「***フォント名***_ed.ttf」という名前で出力されます.あとはこれをインストールするいいだけ!


より詳しい説明
たぶん変換前のフォントで「あいう」と打っても何も出ないか,もしくは豆腐(□)とか下駄(〓)に文字化けしてたと思う.「あいう」を出すには「3e4」と打つしかなかった.でも変換後のフォントなら「あいう」と打てば「あいう」が出ます!これは便利!
このスクリプトは,1バイト文字(ASCIIの位置にあるグリフ)を2バイト文字(ひらがなのあるべき位置)にコピーするスクリプトです.もとのグリフを削除してません.だから変換後のフォントで「3e4」と打っても,また「あいう」が出ると思います.まぁそんな使い方しないと思うけど.

詳細な対応表はこちら.基本的にはガウプラさんの対応表を参考にしてます.違うのは2点(上の図で黄色く示してます).「。」と「、」の対応を変更してます.だってキーボードの印字はそうなってるから(というかガウプラさんの資料が書き間違ってるだけで,実際には「<」に「、」が入ってる).もう1点,使用頻度は高くないとは思うけど,フォント好きとしては外せない「ヴ」「ゐ」「ゑ」もあればコピーします.
快適な「2バイトフォント」ライフを!
参考資料
1) FontForge でフォントを変更するためのスクリプトの書き方 (追記: リンク切れです…)
FontForgeスクリプトのサンプルコードが載ってるページ.これを見て「お!簡単だ!俺にも書けそうだ!」と思ってスクリプトに挑戦してみたわけです(というか今回初めて書いた).FontForgeスクリプトは凄く便利で楽しいので,他の関数も試してみようかな?
2) スクリプト関数一覧 (追記: リンク切れです…)
FontForgeスクリプトで定義された関数の一覧表.これがないと何も始まらない.ここに記載があるけど,FontForgeを作成してくれた人たちと,公式取説を翻訳してくれた狩野宏樹さんに感謝!
3) Unicode一覧表
ひらがなのユニコード位置を調べるのに使ったサイト.こういうサービスがいくつか存在するのは知ってたけど,ここは複数同時に,表の形式で表示してくれるから凄く便利.コピペしてスクリプト形式に調整するのがすごく楽でした!
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