7セグメントディスプレイの再発明者たち【機能美】

七筋の数記し.
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機能美!ミニマル!俺の好きな要素!

セグメントディスプレイというものがある.デジタル数字という俗称もあるみたいだけど,デジタル数字って呼び方の的外れ感が半端じゃないので,今回は7セグメントディスプレイと呼びます笑.漢字の「日」みたいな形をしてる数字表示器のことで,俺はこれは電卓に最もよく使われてると思う.「電卓っぽい数字」といったら大概通じるんじゃないかな.
この7セグメントディスプレイって,最高によく出来てる.ミニマル.アラビア数字を表現するのに,これ以上簡素な方式を思い付かない.「これに何かを足すと良くなる」的なもう一手も思い付かない.完全に過不足がない.何も不足してないし,何も多くない.必要十分な画が揃ってて,これ以上ないくらいに美しい.工業デザインの世界では「機能美」という単語があって,「特定の機能に特化したが故に醸される美しさ」の意味.まさに7セグメントディスプレイは機能美の最高峰と言える.

美しさに挑戦した先人たち

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その美しさに惚れて,美しさを再発明したいと願う人が後を絶たない.最もよくある発展形がアルファベットも表示してしまおうという取り組み.ただやっぱりアルファベットを表現するためには「W」や「X」のような斜線のある文字をどうするのかという問題が生じるね.むりやり斜線を表現できるように改造した(もはや7セグメントではない)デスプレイもあるけど,やっぱり構成要素が増えると美しくない.これだけ増やして,結局「S」とか歯抜けの感じがするし,大文字と小文字が混在していてとても「美しい」とは言えないね.セグメントが幾何学的に配置されてなく,単純に文字の都合で追加されただけだから美しくないのかな.
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変わった例で言うと「カタカナ」を7セグメントディスプレイで表現しようという例もある.これはかなり面白い取り組み.まず線を増やしてないのがいいね.作者自身が指摘してる通り,「覚えなければ読めないような字も多い」けれど,ノリとしては僕の好みに凄く合ってる.俺も何度も「7セグメントディスプレイカタカナって面白そう,作ってみたいな」って思ったことがある.ただやっぱり苦しいのは否めないね.7セグメントディスプレイの数字の読みやすさに比べたら美しさは少ない.「可読性」と「最小性」は相反するものだから,その妥協点を探すのが凄く難しい.読みやすくすれば線が増え,最小性を損なう.最小性を優先すれば線が減るが,可読性は犠牲になる...
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最後の例は「7セグメント」で別のものを表現しよう,というのではなく「7未満のセグメントで数字を表現しよう!」という取り組み.この中でイケてると思うのは下から2番目の「◇」っぽいやつかな.これは「最小である」し,かつ数字が「可読である」と思う.1番上の例はあまりにも5が読みづらいね.4と変わらなさ過ぎる.その他の数字はまあまあいいんだけど.それに比べて下から2番めのやつは全体的に読みやすい.確かに5は苦しいけど,この苦しさは「◇」で表現する以上仕方ない.それを言うなら7セグメントディスプレイの「4」も結構変な形してるしね.この「◇」で数字を表現するアイデアはいいと思う!

幾何学っぽさが美しいのかな

いずれにせよ,セグメントの配置が幾何学的に統一されて記号的なものがカッコイイ.7セグメントディスプレイのかっこよさの根源もきっとそこにある.「日」型の,縦と横にしか画が無いなんてミニマル.それぞれが直交するというのも幾何学的に決まってる感じがしてとてもいい.記号っぽさか,自分で言って自分で納得し始めてるよ.
冒頭に載せた絵は,そんなミニマルで最高にクールな7セグメントディスプレイに思いを馳せた絵.とか言って,コーヒーって「アルファベットで」書いてるんだけどね笑.

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