【ブレスオブザ・ワイルド】ハイラルはまるでGoogleオフィスという話

Googleの人事の知恵は,ハイラルにもばらまかれていた
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はっと気付かされる鋭い分析!!

そこらじゅうで面白さについて分析が言い尽くされてるから,僕が今更ここで分析を書くつもりはない.そうじゃなくて,僕がひとつだけ「これは!」と思った記事を引用したい.これを読んだとき,任天堂のゲーム作りの妙にこれ以上なく深く感心したのを覚えてる.

先程の、双子山の村から一番近いラネール地方も丁寧に作られていて、プレイヤーはとりあえずタワーをめざしますが、その近くでイベントが発生して、ゾーラの里へ向かうミッションが始まるんですね。……開発者の「ゆるやかな誘導」の意図を感じる部分です。
そして、ゾーラの里への道のりは、うねった道が続いているし、いつも雨が降っているために岩壁が滑りやすく登るのが困難になっています。……里にたどり着いた後も、雷獣山で強敵と遭遇するミッションがあり、……そして神獣ダンジョンへ――。
今作の序盤の誘導を見てきましたが、……初代ゼルダの地上マップのレベルデザインの精神を受け継ぎつつ、ゆるーい制限になっているのがわかるかと思います。……ゆるいけれども、設計はちゃんとある。

プレイヤーは何も強制されず自由に遊んでいるつもりなのに,実際には製作者の意図通りに動かされている.これは最高だ.僕も遊んでみてからこの記事を読んで「そうだったのか!してやられた!」と痛快な気分になった.僕も弟も友人1も,みんなゾーラの里から始めてた.N=3の統計だけど,みんなそうだ.これは凄いこと.

暗示的な誘導?Work Rulesにあったよね?

そういえば2016年に読んだWork Rulesという (Googleの人事の人が書いたんだっけ) 本の中で「ナッジ」という概念が紹介されてた.

レビューサイトの言葉を借りてこよう.

行動経済学に「ナッジ(nudge)」という概念があります。これは、「選択肢を排除せず、経済的なインセンティブを大きく変えることもなく、人々の行動を予測可能な形で変える選択的アーキテクチャの要素」と定義されています。
Googleでは「オプティマイズ・ユア・ライフ(毎日を最適化する)」と称して、このナッジを利用して、社員が健康と富をより高められるように社員の意思決定に介入しています。

僕の言葉で言い換えるなら,ナッジとは「暗示的誘導」だ.誘導であることを明示せず,あくまでもさり気なく示すのだけど,それでも確実に対象者の行動を操るための装置だ.Googleのオフィスには:

  • 従業員が健康に過ごしたくなるようなナッジや,
  • 従業員が確定拠出年金の積立額を大きくしたくなるナッジや,
  • 新規採用の社員が最短で戦力になるように上司が振る舞いたくなるナッジなど,

趣向を凝らした様々なナッジが散りばめられているそうだ.
ナッジはもちろん人事でも有効なんだろうけど,ゲームの中でも有効だったわけだ.改めてその目で見ると,ハイラルはまるでGoogleのオフィスであるかのように,ナッジに溢れている!

9月に明かされたハイラルの “ナッジ”

ブレワイ (←ブレス・オブ・ザ・ワイルドのこと) の中で用いられたナッジの種明かし (外部リンク)は9月にあったCEDEC 2017というイベントでされてたみたい.先に引用した記事は4月の記事で,CEDEC 2017は9月のイベント.任天堂が公式にナッジの種明かしをする約5ヶ月も前に隠された設計に気づいて分析してたんだから,あの記事の筆者は凄い慧眼の持ち主だよね.
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僕の言葉で言い換えるなら,ナッジとは「暗示的誘導」だ.誘導であることを明示せず,あくまでもさり気なく示すのだけど,それでも確実に対象者の行動を操るための装置だ.これはもちろん人事でも有効なんだろうけど,ゲームの中でも有効だったわけだ.
ブレワイ (←ブレス・オブ・ザ・ワイルドのこと) の中で用いられたナッジの種明かしは9月にあったCODEC 2017というイベントでされてたみたい.先に引用した記事は4月の記事で,CODEC 2017は9月のイベント.任天堂が公式にナッジの種明かしをする約5ヶ月も前に隠された設計に気づいて分析してたんだから,あの記事の筆者は凄い慧眼の持ち主だよね.
「ハイラルはナッジにあふれている」,これを知ったことは僕にとって大きな衝撃でした.名作です.
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とか言ってまだクリアしてない.購入したのはどうやら2017年3月4日,発売日の翌日.3月に購入してまだ年内にクリアしてないってどういうことですか!さっさとクリアしなさい!
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未クリアとはいえ,すごく面白いことは知ってる.というよりもすごく面白いということにかけては,世界の5%くらいに入るほど早い時期に知った人ではある.知るということだけなら.そのあとまだクリアしてないんだけど.

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