生物/化学兵器の歴史と種類: 神経ガス、マスタード剤、炭疽菌

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これは,2009年8月6日,大学2年生の僕が授業「社会における科学」の課題レポートに書いた文章で,テーマ「現存する生物兵器・化学兵器の恐怖について」として書いたもの.僕自身の主張はほとんど含まれてないから事実の羅列として中立的に楽しめる文章である一方で,少し物足りないとも思った.第5節の意見にも,当たり障りない退屈なことしか書かれてないし.

  1. テーマ設定の動機
  2. 生物兵器の歴史
  3. 化学兵器の歴史
  4. 兵器の種類とその被害
    1. 神経ガス
    2. マスタード剤
    3. 炭疽菌
  5. 私の意見・結論
  6. 参考文献

1. テーマ設定の動機

この前期に社会における科学の講義を聞いて、非常に化学兵器・生物兵器への関心が高まったこと、自分自身平和への希望が強く、なぜ兵器を生産し人間を殺すのかが理解できないことなどが、私がこれら兵器の恐怖を調べようと考えた動機です。もともとは兵器などには全く興味がなかったが、この講義を聴いて、世界にはどのような残酷な兵器があるものかを知りたくなった。また、平和を求める一地球人として、その長短を知ることが重要だと考えるから、このテーマを設定した。

2. 生物兵器の歴史

ウィルスや細菌を攻撃の手段とする考えは紀元前からあり、実際使用されることもあったが、いずれの場合もこれまでの経験から病気になると考え使用したものであり、科学的な手法に基づくものではなかったという。科学的にウィルスや細菌を人工的に培養して攻撃の手段としての使用を考えるようになるのは20世紀に入ってからだそうだ。また、国際法により生物兵器の製造、貯蔵は禁止されていたため表だった開発はされていないが、冷戦期には一部の国で極秘に生物兵器が開発されていたというのは公然の秘密となっている。

とはいうものの前述の通り、兵器として使うには実効性に問題があり、化学兵器のように大規模に使用されたことはない。それでも生物兵器の保有を目指す、テロ組織が絶えないことから先進国の軍隊では対生物兵器部隊を保有する場合が多い。

3. 化学兵器の歴史

化学兵器使用の起源は、化学兵器の定義によって異なってくる。広い定義をとれば、古くは唐辛子を燃した煙を利用するものが明代の中国の書物にも登場している。より殺傷力のある兵器として人類史上初めて使用された化学兵器は、ペロポネソス戦争でスパルタ軍が使用した亜硫酸ガスであるといわれている。

近代に入ると科学技術の発達や化合物の発見などから、より効力の大きな毒物が開発された。ナポレオン戦争時には、銃剣にシアン化水素(青酸)を塗ることがプロイセン軍に対して提案されたが、採用はされなかったようだ。クリミア戦争においてイギリス軍が実験的に使用したという記録もある。このような状況から化学兵器の本格使用に対する危惧も生まれ、1899年には毒ガス禁止宣言などがされた。

4. 兵器の種類とその被害

(1)神経ガス:致死的なCW剤の中でも、神経ガスは第二次世界大戦から完全に優勢な役割を有していたようだ。神経ガスとは、神経系における神経刺激伝達に影響を与えるためにこのように呼ばれる。神経ガスはすべて、化学的に有機リン化合物のグループに属する。安定しており、容易に分散し、極めて有毒で、皮膚と呼吸の双方を通して浸透するときには急速な効果を持っている。神経ガスは、かなり単純な化学技術法によって生産できる。未加工の材料は高価でなく、一般に容易に利用可能である。

(2)マスタード剤:マスタード剤は通常、これらの物質によって日焼けと水ぶくれに似た症状を起こす類似性から「糜爛(びらん)剤」に分類される。しかし、マスタード剤は目、呼吸器系、内部器官にもひどい損害を起こすので、なるべく「糜爛(水ぶくれ)・組織傷害剤」と描写すべきであろう。標準的なマスタード剤は、多数の生物分子に反応する。マスタード剤の効果は遅く、最初の症状は曝露後2~24時間後まで存在しない。

(3) 炭疽菌:炭疽菌は更に命取りの剤であると主張する専門家もいる。ある研究によれば、原則として、もしその胞子が適切に配られたなら、1グラムで合衆国人口の3分の1以上を殺すのに十分だろうという。もちろん、この研究者はこのような規模の攻撃は実行可能ではないだろうとすぐに指摘している。しかし、いっそう現実的な、さらに少量のシナリオで、さらに多数の死傷者を仮定する。例えば、アメリカの合衆国法執行支援当局は、1977年3月、ドーム形スタジアムの空調システムに1オンスの炭疽菌が入れられたら、1時間以内に7~8万人の観客を感染させることができると報告したそうだ。また、1972年、カリフォルニア州サンタバーバラの先進概念研究社は、ニューヨーク市地域に対する炭疽菌胞子を含むエアゾール攻撃は60万人以上の死をもたらすであろうと想定したそうだ。

5. 私の意見・結論

今回、化学兵器・生物兵器についてのレポートを作成するに際して、戦争や兵器に関するたくさんの文献に当たった。戦争の悲惨さを克明に物語るものは数あれど、「兵器」という側面から考察すると、こんなにも人間は醜いものなのかと頭が重い気持ちになる。安価であるがゆえに生産し、人を殺す。人のエゴはとどまるところを知らない。兵器についての考察はまさに、戦争や平和と密接に結びついていて、切っても切れない因果な縁が存在するということを改めて強く認識した。またそれとともに、社会に貢献するものか、はたまた殺人の兵器なのかは、完全に使用者次第という、「科学」というものの二面性をひどく痛感した。

(1963字、400字詰め原稿用紙5枚弱)

【参考文献】

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