級争-class match-

えーこないだはクラスマッチだったっすね。みなさんお疲れ様でした。
今から話すのは大祠原 鄰(オオシバル タダ)というひとの思い出です。
この人もまた学生の頃、クラスマッチとゆーのをしたんだって。その頃はサッカーやバスケなんて流行ってなくて、
ドッチボールか野球!
って感じだった。そんで、鄰はドッチに参加してた。
結果は8クラス中5位。成績的には半分以下だけど、勝率は半分以上あるんだぜ、って悔しがってた。
鄰が2試合を終えて、試合の審判をしてた時のこと。ボールにかすった選手がいたから笛を吹いてアウトって宣言したんだ。
そうしたらそのチームの他の選手から抗議があった。今のは当たってないだろって。
そいつは学校一の不良で、態度も言葉遣いも最悪で有名な、将来はアウトローなお方になっちゃいそうな偉坐 降(イザ フリ)という少年だ。
結局そのまま判定は変えずに試合を続けたら2-3でそのチームは負けた。ドッチのルールを考えると分かるように、内野が外野に当てられると、内野は外野になり外野は内野になる。
一気に二人分の差が生まれるんだ。だからさっきの判定が覆ってたら逆転になっちゃう訳。
そのこともあってか負けたチームの選手は試合終了後、口々に審判いい加減過ぎてダメだろ。俺が審判やる時も誤審し返してやるって言ってた。
気持ちは分からなくないけど鄰にはアウトに見えたし、例えアウトじゃなくても審判に悪口言うのはよくないと思っていた。
けど、内心では少し悪い事したな、と葛藤も鄰の中では起こっていた。仮にも同じ学校の生徒。誤審じゃないにしても嫌われるのは避けたいしって気持ちは鄰にもあった。
そうこうしてる間に次の試合が始まりそうになった。急いで鄰は会場をあとにした。
そして鄰は別会場で試合が行われている野球を見に行った。そこでは輪駄(ワダ)や屋群(オクムラ)が活躍していた。
輪駄も屋群も鄰と同じクラスも生徒だ。是非とも活躍してほしかった。しかし現実は厳しくて、残念ながら屋群はベンチだった。
試合はいい展開だったが、相手チームの圧倒的な力の前には敵わなかった。
ピッチャーフライでもタッチアップ出来る程の俊足や、バントでも三塁打ができてしまう強打者もいた。
極め付けの初回先頭打者代打逆転満塁本塁打を3回も出した天才プレイヤーには歯も立たなかった。
その試合は108ー73と言う打撃戦だった。しかし天才の前には敵わなかったのだ。
幹線の艦船で汗腺を観戦し、感染した鄰はその試合にただただ見せられていた。
開いた口が塞がらなかった。
全く気付かなかった。
その試合の審判はさっきの抗議してきた選手だったとは。

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