▼悪魔との遭遇~帰り道編

磨意魅句が増えたからちょっと日記を書いてみよう。初めての日記。飲みの後の話。
昨日の帰り道で悪魔に会った。見た目はカラスにそっくりだけど、大きさはドブネズミくらい。小さいカラス型の悪魔だ。
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悪魔は口が大きく裂けていて、くちばしの両端が異様に開くその姿は醜くおぞましい。
体に生えた羽毛は水色の絵の具に黒を混ぜたような色で、ブチ切れた時の海王類の目とよく似た眼球がだいだい色に光っていた。
地獄から来た閻魔の遣いは尖った暗い銀色のくちばしを俺の喉元に突き立て、鋭い爪を持ったごつごつした足で左胸を軽く掴んだ。
『お前の肉体は現世において魂に対して多くの借りを作った。よってお前はそのカルマを果たさねばならないが、現世でそれは相当酷なことだ。見兼ねた閻魔の命により、今私がお前を殺し、輪廻を辿り転生する道を与えよう。』
確かに俺は返すべきカルマを増やしすぎた気もする。
『今、私は2通りの殺害方法を知っている。このくちばしをお前の喉に突き刺して頸動脈を両断する方法と、この足でお前の心臓を引っこ抜いて握り潰す方法だ。どちらか好きな往生を選ぶといい。』
生ある者が希望する死を即答できるはずもない。命は限りあるから輝くとはよく言うけど、今の幸せが続くものなら永遠であってほしい。この二択は不本意だ。
沈黙を続ける俺に救済措置を講じる悪魔は新たな提案を行った。
『選択しかねるようならばこう決めよう。このいまわの際でお前が今思うことを何か一つ言うんだ。私は、それが本当だと判断すればお前の頸動脈を切って殺し、嘘だと判断すれば心臓を引きずり出して殺す。』
『さあ何でも言いたいことを言うといい。思い残しのないようにな。』
俺は暫く考えた後で、躊躇せずにこう言った。
『この命題は偽である。』
沈黙があった。
そして悪魔は唸り声を発したかと思うと、突然に全身を恐ろしい早さで腐らせて土へと還っていった。地の底で待つ閻魔の下へと。
酔っ払ってたから記憶違いカモネ
(2009年07月13日)

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