【リクルートの すごい構”創”力 】リボンモデルについて知るだけの価値がある

リボンモデル.それが趣旨.
ビジネスモデルのフレームワーク
この本を分けるなら,この2つの話をしていると言えると思う.つまり「9つのメソッド」と「リボンモデル」について解説しますよ,と書いてある.
この本書では、リクルートの新規事業立ち上げプロセスを……3つのステージに分け、それぞれの段階で欠かせない「9つのメソッド」を取り上げる。
もう1つ、本書で解説する重要なコンセプトが「リボンモデル」だ。
リクルートの すごい構“創”力
まずは印象的な「リボンモデル」について話したい.リボンモデルはこのようなものだ.
リボンモデルは、蝶ネクタイのような形をしている。左側の三角が、個人や一般の消費者(カスタマー)、右側の三角が、企業や事業者(クライアント)で、両者をつなげる結び目がリクルートだ。
……リクルートの役割は、左側の個人と、右側の企業を、両端でより多く集め、より確実に動かしてたくさん結びつける「ベストマッチング」の仕組みを提供することだと定義される。
リクルートの すごい構“創”力

この図は本の表紙の右上に書いてある.上の図でCUSTOMERが中央の四角までたどり着くまでに,2つの四角を経てるね.これは左から「集める」「動かす」で,中央が「結ぶ」というアクションを指している
左右両サイドの端では、まず個人や企業を「集め」、何らかの働きかけをすることで両者の行動を変化させて「動かし」、中央のマッチングポイントで「結びつける」ことでリクルートが収益を上げる。
リクルートの すごい構“創”力
中央が絞られてる形になってるのは,それぞれの段階でコンバージョンレートが100%じゃないからだね.コンバージョンレートが100%なら,リボンモデルは土管モデルとか,そんな名前に変わるでしょう笑.そしてリクルートは,自社のビジネスのすべてをこのビジネスモデルで検討しているらしい.
リクルートのビジネスは、採用・求人、住宅、結婚、旅行、飲食、美容など、ジャンルも多岐にわたり、一見何の共通点もないように見えるが、実はすべてリボンモデルで表現できる。
リクルートの すごい構“創”力
書かれてる通り,リクナビとかSUUMOとかゼクシィとかじゃらんとかホットペッパーとかホットペッパービューティとか,全部「売りたい企業」と「買いたい個人」を結びつけるビジネスになっているんだね.
フレームワークで考える
自分の頭で考えることは凄く楽しくて良いこと.でも素早くそれなりの結果を出さなきゃいけない時に,一から全部自分で考えてると結論が出るのが遅いよね.そういう時に「こういう枠組みで考えましょう」というのは思考を省略するのに凄く役に立つね.
自分の仕事でもこの考えかたは役に立つ.とても良いものだと思う.そもそも僕は,こうしたフレームワークに則って物を考えた経験が少ないのかもしれないと思った.時間がかかってもいいから,自分で考えて結論を出すことに意味があるような事をやってきた気がする (例えば修士とか).
その点で,このフレームワークに限らず,色々なフレームワークを知って,今後自分が仕事をしていく上で役に立てられたら良いなと思った.
9つのメソッドについては忘れた…
この本のもう半分は,「9つのメソッド」に関するものでした.というか,分量としては90%以上がこの「9つのメソッド」を説明するためにページが割かれてる.リボンモデルについての説明は早々に終えられてる.
しかし!9つのメソッドについては色々書いてあったけど内容忘れちゃった.細かいことはもう言えないけど,少なくともこういう構成でした…ただの引用ね.
1. 不の発見
リクルートの すごい構“創”力
2. テストマーケティング
3. New RING (インキュベーション)
4. マネタイズ設計
5. 価値KPI
6. ぐるぐる図
7. 価値マネ
8. 型化とナレッジ共有
9. 小さなS字を積み重ねる
結構組織の運用に関する話だったりしてるから,興味ある人は興味あるんだと思う.僕としても大変興味深かった記憶はある (覚えてないけどね).