Amazon で中古 CPU を買うときは注意しようね! (1敗)
換装に初挑戦する人のための,対応 CPU の探し方
僕の PC は 2016年12月29日 に買った Mouse の LM-iG430XN4-SH2 という機種 (商品ページは2022年1月現在リンク切れ).5年以上使ってもまだ大して動作に不満はないんだけど,もし改善できる余地があるなら高速化してみたい.というわけで部品の仕様を調べて新しい CPU を検討してみた.
購入報告記事にも書いた通り,このマシンのマザーボードは MSI の H110M PRO-VH で,CPU のソケットは LGA 1151 (Wikipedia).このソケットに対応した CPU がこの記事で紹介されていて,どうやら Intel Core i3/i5/i7 の第6世代と第7世代が対応しているようだ.
ソケット形状 | 対応アーキテクチャ | 対応 CPU | 対応メモリ | 対応チップセット |
---|---|---|---|---|
LGA1151 | Kaby Lake (第7世代) | Core i7 7xxx Core i5 7xxx Core i3 7xxxなど | DDR4 | Z270, H270, B250 Z170, H170, B150, H110 |
LGA1151 | Skylake (第6世代) | Core i7 6xxx Core i5 6xxx Core i3 6xxxなど | DDR4 DDR3L DDR3 | Z270, H270, B250 Z170, H170, B150, H110 |
この中で最も高性能っぽいのは第7世代 Kaby Lake の Core i7 系.Kaby Lake シリーズの Core i7 には次の4種類がある (Wikipedia) らしく,ソケット形状が合わない 7740X を除外して,次点で性能が高そうな 7700K を購入してみた.ちなみに末尾の K は「倍率ロックフリー (つまりオーバークロック対応)」という意味らしい (記号ごとの意味はこの記事を参照した).
- 7740X
- 7700K
- 7700
- 7700T
爆熱して OS が起動しない!換装は失敗…
届いた CPU を搭載してみたけど,OS が起動せず取り組みは失敗に終わった😢 爆熱しちゃう原因がオーバークロックにあるのか,単に CPU が壊れてるのか (初心者のくせに小銭をケチって中古品を買ったから…),他の原因なのか判然としない.でも元から付いてる CPU (Intel Core i7 6700) ならちゃんと起動するから,パソコンの故障ではなく,買った CPU に原因があるとは思う.
僕はオーバークロックの設定をしてない.オーバークロックの設定はマザーボード側にあって,CPU が設定値を持ってるわけじゃないよね?ということはこの CPU も僕の手元では非オーバークロック状態で起動してると思うんだよね… であればなぜこんなに爆熱してしまうのか… やっぱり欠陥品か?
僕の PC より M1 Mac 上の仮想 Ubuntu が 43% も速い?
CPU 換装に失敗するとは思ってなかったから,交換前に意気揚々と CPU 性能のベンチマークの測定をしてた.僕は PC で Ubuntu を使ってるので人気のベンチマークソフト Cinebench を使えない.Sysbench というすごくシンプルで cross-platform なベンチマークソフトを見つけたのでテストしてみた.
詳しい結果はあとに書くけど,たぶん要するに 7710.43 というスコアだと思う.ある記事によれば,M1 チップ搭載の MacBook Air (2020) で起動した Parallels TP2 上の Ubuntu Aarch64 のスコアが 10996.73 だそうで,1.43 倍のスコア (= 速さ?) だね… さすが M1 といったところか.「TP2」をよく知らないけど,たぶん Technical Preview のこと…. かな? (Parallels Forum を参照)
僕のマシンにおける結果の詳細はこんな感じ.
$ sysbench cpu --threads=8 run sysbench 1.0.18 (using system LuaJIT 2.1.0-beta3) Running the test with following options: Number of threads: 8 Initializing random number generator from current time Prime numbers limit: 10000 Initializing worker threads... Threads started! CPU speed: events per second: 7710.43 General statistics: total time: 10.0008s total number of events: 77121 Latency (ms): min: 0.82 avg: 1.04 max: 24.98 95th percentile: 1.25 sum: 79975.90 Threads fairness: events (avg/stddev): 9640.1250/196.90 execution time (avg/stddev): 9.9970/0.00
手軽で便利な Sysbench だけど,今でも人気ある?
Sysbench はインストールも簡単だし使い方も簡単ですごく気に入ったんだけど,意外とネット上に情報が少ない.さっき言及した Mac のベンチマークスコアを書いた記事は2021年で新しいけど,これ以外となると2017年とか2014年とか2013年とかやたらと古い記事ばかり.最近は使われてないのかな….?
cross-platform なベンチマークソフトとして Photonix Test Suite も有名らしいんだけど,これはちょっと包括的すぎる.精密に検査して比較検証する目的の人には向いてるのかもしれないけど,僕がしたいのは単に「CPU 換装で速くなったね〜」と数値で出したいだけ.実際に Phoronix をインストールして,参考サイトを見ながら使ってみたけどテストがなかなか終わらないし,僕の目的には大袈裟かな.
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